横浜・阿部葉太 大谷参考ノーステップ打法で3ラン「一番出力が出て自分に合っている」 右中間最深部へ

 「選抜高校野球・2回戦、横浜8-7沖縄尚学」(24日、甲子園球場)

 2回戦3試合が行われ、横浜が沖縄尚学との乱打戦を1点差で制し、センバツでは2012年以来となる8強入りを決めた。主将の阿部葉太外野手(3年)が先制3ランを放つなど2安打4打点の活躍。昨秋の明治神宮大会や今大会の1回戦では登板がなかった3投手を含む、延べ6人で継投するなど総力戦でリードを死守した。西日本短大付は11-5と山梨学院を圧倒。広島商は東洋大姫路を6-2で下した。

 試合開始から5分。阿部葉の快音で激戦が幕を開けた。「あそこで決めるという思いでした」。甲子園に特大アーチを描き、8強入りを導いた。

 この日は3番に入った。村田浩明監督(38)から「チームが成長するために、おまえが走者をかえすことが大事」と伝えられ、「小学校からずっと」だった“定位置”の1番から打順変更。いきなり期待に応える時が来た。

 初回、無死一、三塁で打席へ。1ボールからの2球目、内角低め直球に反応した。鋭いスイングから放たれた打球は、勢いが衰えることなく伸びて最深部の右中間席に着弾。大会3号となる先制3ランに「スタンドを“横浜高校一色”にすると思ってやっていたので良かった」とはにかんだ。

 驚異の一発を生んだ打撃フォームは、約1年をかけ定着させたものだ。低反発バットが導入された1年秋、フォームを模索する中でドジャース・大谷を参考にし、ノーステップ打法を取り入れた。「体(全体)が使えるので、一番出力が出て自分に合っている。タイミングの取り方、(浮かしたかかとの)着き方などを参加にしています」。19日には大谷が1号を放ったMLB開幕第2戦をテレビ観戦し「日本のみなさんがホームランを見たいと思っている中で打つのは本当にすごい。自分も勝負強い打者になりたい」と力をもらった。

 「葉太」という名前には「言葉を大事にしてほしい」という思いが込められている。5歳の時に「サッカーをやりたい」と言った葉太を、高校野球の審判員を務める父・一彦さんが全力阻止。野球の道をまい進し、2年時の昨年5月から名門の主将を務めるまでに成長した。「目指すは春の日本一。勝ちにつながる一打を打ちたい」。激闘を乗り越えまた一つ強くなったチームで、頂点へ向かう。

 ◆阿部 葉太(あべ・ようた)2007年8月6日生まれ、17歳。愛知県出身。179センチ、85キロ。右投げ左打ち。田原市立東部小2年から田原東部スポーツ少年団で野球を始め、田原市立東部中では愛知豊橋ボーイズに所属。横浜では1年夏からベンチ入り。50メートル走5秒9、遠投100メートル。

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