「イースタン、巨人１１－２オイシックス」（２６日、ジャイアンツタウンスタジアム）

　紆余（うよ）曲折を経て、大逆転での開幕１軍入りを決めた。巨人・阿部慎之助監督（４６）が２６日、イースタン・オイシックス戦（Ｇタウン）を視察し、ドラフト２位の浦田俊輔内野手（２２）＝九産大＝の開幕１軍を明言した。

　「逆転で浦田が入ります。必要なピースになると思う」と阿部監督。３打数２安打２打点と活躍し、二回の中前打後は次打者の初球に二盗を決めるなど躍動した姿を見せ、新人唯一の開幕１軍を勝ち取った。

　桑田２軍監督から吉報を伝えられ「素直にうれしい気持ちと、チームを背負っていく、その２つがよぎりました」と浦田。キャンプは２軍スタートだったが、３月１日に１軍初合流。だが、結果を残してきた中、故郷・長崎凱旋の１１日・ソフトバンク戦で左足首を捻挫して離脱となった。

　２３日の３軍戦で実戦復帰したばかりだが、故障班での約２週間で「体幹トレーニングをもう一回、見つめ直した」と年間を通して戦うための体作りに専念。少しずつ刻んだ努力の跡が、大きなチャンスへとつながった。

　◆浦田俊輔（うらた・しゅんすけ）２００２年８月３０日生まれ、２２歳。長崎県出身。１７１センチ、６７キロ。右投げ左打ち。内野手。長崎・海星高、九産大を経て２４年度ドラフト２位で巨人入団。高校２年夏に甲子園出場。九産大では４季連続のリーグ優勝に貢献、２季連続で最優秀選手賞を受賞した。走攻守三拍子そろう遊撃手。