ヤクルト・小川が3年ぶり完封勝利 圧巻92球“マダックス”で2安打完封 34歳ベテラン右腕が復活ののろし「強い自分を取り戻せるように頑張ってきた」
「ヤクルト3-0広島」(3日、神宮球場)
ヤクルトが先発小川泰弘投手(34)が9回92球2安打無四球無失点の圧巻の投球。3年ぶり完封勝ちで今季初の2連勝を飾った。100球以内での完封で2021年5月の中日戦以来となる自身2度目の“マダックス”を達成。小川の完封は2022年5月3日の阪神戦以来で、今季セ・リーグの完封勝利一番乗りとなった。
2日の同カードでサヨナラ勝ちしたヤクルトが勢いそのままに広島を飲み込んだ。
打線は四回に4連打で2点を奪った。無死一、二塁からオスナの左線適時二塁打で1点を先制。なおも無死二、三塁から茂木の中前適時打で加点した。楽天からFAで加入した茂木が移籍後、初打点をマークした。七回は赤羽の左越え適時二塁打で1点を追加した。
今季初登板初先発の小川は、力強いストレートを駆使し低めに集めて相手を料理した。スコアボードに0を並べ続けた。昨季は2勝に終わった元エース。投手陣が不安視される中、34歳のベテラン右腕が復活への第一歩を踏み出した。
小川はヒーローインタビューで「なんとかチームに勢いをもってこれるようにと思ってマウンドに上がりました。すごく嬉しいですし、寒い中集まってくれた皆さんにいい試合をみせられてよかった。なんとか1回1回を丁寧にという気持ちで投げました。本当に悔しい思いをした。個人的にもチームとしても。なんとか強い自分を取り戻せるようにとやってきた。これからも油断なくやっていきたい」と、語った。