史上初の新人首位打者は誕生するのか 西武・渡部聖弥が打率・429でパ・リーグトップ 球史を塗り替える逸材の誕生か

 昨季のパ・リーグにおいて、打率3割を超えた選手は、・314をマークしたソフトバンクの近藤健介外野手一人だけだった。それが今年はどうだ。3割以上の打率をマークしている選手が7人もおり、セ・リーグでも9人が3割以上の数字を残している。

 そんな中、パ・リーグの首位打者を走るのが、西武ドラフト2位の渡部聖弥外野手だ。日本ハムとの開幕戦に「5番・左翼」でスタメン出場すると、いきなり3打数2安打の活躍。以降も全試合でスタメンを張り、球団新人タイ記録となる開幕から6試合連続安打をマークするなど、9日のロッテ戦後には打率・457で首位打者に浮上。4月12日の日本ハム戦で、三回の走塁中に右足首を痛めて翌13日に出場選手登録を抹消されたが、打率・429で依然として打率トップとなっている。

 渡部聖の最短登録可能日は23日。試合中止などがなければ、17日のオリックス戦で規定打席数に及ばなくなるため、渡部聖の名前は打率上位者から消える。

 長いプロ野球の歴史を紐解くと、1958年の巨人・長嶋茂雄が最多本塁打と最多打点のタイトルを獲得した事例や、阪神・赤星憲広、近本光司が最多盗塁に輝いたことはあるが、新人選手による首位打者獲得はいまだかつてない。

 新人打者の最高打率は阪神・坪井智哉が1998年にマークした・327で、横浜(現DeNA)の鈴木尚典、広島・前田智徳に次ぐリーグ3位だった。2021年のDeNA・牧秀悟内野手は・314でリーグ3位だったが、首位打者の広島・鈴木誠也に3厘差と肉薄する好勝負だった。

 渡部聖は全治1、2週間との診断結果で、順調に復帰すれば、規定打席に到達することは不可能ではない。ここまで11試合に出場して、無安打に終わったのはわずか2試合。再び1軍の舞台に戻ってきた場合、相手のマークは開幕時と比べものにならないほど厳しくなる可能性はあるが、夢は膨らむ。

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