楽天・浅村 偉業へまた一歩前進 通算2000安打へあと2「1本ずつしっかりやりたい」
「楽天2-5ロッテ」(15日、東京ドーム)
ため息ばかりが充満した東京ドームで、楽天・浅村栄斗内野手が意地を見せた。「5-0の展開でしたけど、ここで打てば流れがくる」。集中力を高めて快音を響かせた。平成生まれ初の2000安打まであと2本とし、偉業へまた前進した。
最大の見せ場となった。5点を追う七回2死一、二塁。追い込まれながらも「いい高さのボールをしっかり打てた」と低めのフォークを左前へ。チームの士気を高める適時打で、2打数1安打3出塁と気を吐いた。
14日のロッテ戦(楽天モバイル)で今季3度目の猛打賞を記録し、2000安打へ一気に加速して迎えた一戦だった。「前日に3本打って、きょうが大事だなとは思っていた」。舞台を東京ドームに移しても、試合開始5時間前から行う早出ロングティーのルーティンは変わらない。
一歩ずつ積み重ねてきた安打数も1998本まできた。「1本出してまた1本なので。1本ずつしっかりやりたいなと思います」。目前に迫る大記録だが、浅村は地に足を着けて戦っていく。