阿部巨人 執念のドロー 無得点も本拠地48イニング無失点「0だと負けない。よく頑張ってくれた」
「巨人0-0広島」(5日、東京ドーム)
総力戦で挑み、執念でドローに持ち込んだ。延長十二回まで戦い、0-0の引き分け。巨人・阿部慎之助監督(46)は淡々とした口調で「みんなでつないで、0だと負けないんでね。みんな頑張ってくれました」と奮闘したナインをたたえた。
絶対に点を与えない。投手陣が気迫の投球を見せた。先発したグリフィンは、二回にモンテロの打球が左すねに直撃するアクシデントに見舞われながらも続投。7回を5安打無失点に抑え「(捕手の)岸田が自分のいい部分を引き出しリードをしてくれたおかげで、0で抑えることができた」と振り返った。
リリーフ陣は2番手・田中瑛から7番手・石川まで失点しなかった。絶対的守護神・マルティネスはベンチ入りメンバーから外れ、大勢も起用しなかったが、ブルペンも踏ん張った。これで本拠地・東京ドームでは6月27日・DeNA戦から48イニング連続無失点だ。指揮官は「みんな本当にピッチャー陣、バッテリーもね、もちろん守りもそうですし。みんなが頑張っているから0に抑えられているんで」と目を細めた。
打線は直近6試合で計5得点。この日、十二回で無得点だったが「相手も素晴らしいピッチャー陣だしね。いい試合だったと思います」と前を向く。首位・阪神とは7ゲーム差。意地と執念を見せて粘り、必死に虎を追いかけるしかない。