阪神・佐藤輝の母校・仁川学院 逆転で初戦突破 エース負傷降板もチーム一丸「佐藤先輩の名に恥じないように」

 「高校野球兵庫大会・2回戦、仁川学院4-2三木」(10日、ベイコム野球場)

 兵庫大会は2回戦16試合が行われ、阪神・佐藤輝明内野手(27)の母校、仁川学院は三木に4-2で逆転勝利し、3年ぶりに夏の初戦を突破した。エースが緊急降板も、2番手の主将・古谷洋投手(3年)が6回1/3を4安打無失点。茨城大会は、今春高野連に加盟した四谷学院が2回戦で霞ケ浦に敗れた。秋田の2回戦では、2018年夏の甲子園準優勝で3年連続代表を目指した金足農が横手に敗退。埼玉の叡明、新潟の中越も敗れ、昨夏代表校が早くも姿を消した。

 サトテルの後輩たちが、底力を見せた。2点を先制され、さらにエース・清水想投手(3年)が三回途中で負傷交代。悪い流れを断ち切ったのはバッテリーだった。

 この回2死一塁からマウンドに上がった背番号10の古谷は「いきなりの登板だったのですごい緊張した」というが、この回追加点は許さなかった。背中を押したのは「投げ切れ、おまえで勝つんや」という仲間の言葉。スコアボードに0を並べると、六回に女房役の杉田伍世捕手(3年)が奮起した。

 それまで二度、得点圏の好機を生かせずにいた中、迎えた2死満塁。三回は失点につながる捕逸もあっただけに「俺がやってやる」と気持ちは強かった。打球は左前に落ち、走者2人が生還し同点に。さらに七回、チームは2点を加えて勝ち越しに成功。九回は古谷が2死満塁のピンチを背負ったが、最後は三直で勝利をつかんだ。

輝寄贈のマシン

 球界屈指のスターとなった佐藤輝の存在が励みだ。2021年に寄贈された打撃マシンは今も練習に欠かせない。佐藤輝を2年秋から指導した辻元伸一監督(51)は「(選手たちは佐藤輝を)意識していると思います」と話し、杉田は「佐藤先輩の名に恥じないようにプレーしたいとみんな思ってやっている」と明かした。夏2勝すれば17年以来、9年ぶり。20年ぶりに第1シードを獲得した今年のチームは粘り強い。束となって戦い、偉大な先輩に吉報を届ける。

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