一日のうちに「サイクル本塁打」を放った選手は?【プロ野球記録企画】
デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は一日のうちに「サイクル本塁打」を放った選手を取り上げる。
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ヤクルトのスコットは79年入団。前年日本一の立役者となったマニエルを近鉄にトレードしてまで獲得した新助っ人だった。
日本での最大の見せ場はこの年5月27日、甲子園での阪神戦ダブルヘッダーだった。
第1試合でスコットは、2本塁打の大当たりを見せる。阪神先発の小林繁から、一回2死三塁の場面で2ラン。九回2死から、江本孟紀に満塁本塁打を見舞った。
続く第2試合も、打棒は止まらない。八回表に山本和行からソロ。そして九回2死で一、二塁に走者を置き、安仁屋宗八から3ランをたたき込んだ。
これで「ソロ」「2ラン」「3ラン」「満塁」と、4種類すべての本塁打を記録した。同一試合での達成は、いまだにプロ野球史上ゼロ。長打力にとどまらず、味方打線がお膳立てをして初めて挑戦できるからだ。
この2試合で、5月23日・広島戦からの連続試合アーチも5に達した。これは前身球団も含めヤクルト初で、現在も最長タイとして残る。また同年から2年連続ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)を受賞するなど、攻走守を兼ね備えた好選手だった。
ところが81年5月26日、甲子園での阪神戦で悲劇が襲った。守備中に、ラッキーゾーンの金網に激突。左ひざを負傷した。その後復帰したが、元のような脚力は期待できないとの判断が下り、そのオフに解雇が決まった。プロ野球初の快挙を成し遂げた夢の舞台での負傷とは、なんとも皮肉な出来事だった。(デイリースポーツ・高野勲)
答え…スコット(ヤクルト)
