オリックス・平野「やり切らせていただいた」九回に登場、中村晃K斬り締め 最後は伝家の宝刀フォーク「投げきれた」引退試合

 ナインに胴上げされて宙を舞う平野(撮影・立川洋一郎)
 9回、現役ラスト登板のマウンドに立ち力投する平野
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 「オリックス0-9ソフトバンク」(25日、京セラドーム大阪)

 昨年4月にプロ野球通算250セーブを達成したオリックスの平野佳寿投手(42)が25日、京セラドームで引退試合となるソフトバンク戦に臨んだ。0-9の九回に登板し、先頭で同じく現役を引退する中村晃を空振り三振に仕留めて交代した。日米通算853試合に登板し、258セーブ、205ホールドを挙げたレジェンド守護神へ、3万6138人が集まったスタンドから万雷の拍手が巻き起こった。

 現役最後は自らの代名詞とも言える宝刀フォークを投じた。平野は空振りで通算1132個目の三振を奪った。「中村(晃)君ありがとう、という感じです(笑)。真っすぐで終わりたかったが、ツーボールだったので組み立てを変えました」。狙い通りにはいかず、苦笑いで振り返った。それでも「最後は今ある力で投げ切れた」と充実感でいっぱいだった。

 試合前に行われた引退会見では「やっと終われる。やり切らせていただいた」と胸を張り、「シンプルに戦力になれなかったのが一番の原因」とユニホームを脱ぐ決断に至った理由を明かした。

 2010年の救援への配置転換が転機となった。11年に最優秀中継ぎ、14年は最多セーブのタイトルを獲得した。メジャー時代を含めて21年間のプロ生活で日米通算853試合に登板。250セーブと200ホールドを超えたのは前人未到の大記録だった。

 オリックスに復帰した21年からリーグ3連覇に貢献。「帰ってきた1年目に優勝できた、あの瞬間は忘れられない」と一番の思い出に挙げ、「3連覇があって自分は救われた」と感慨を込めた。

 試合後のセレモニーでは自身を「ごく普通の選手」と表現し、「頑丈な体があったからここまでやってこられた」と両親への感謝を述べた。さらに野球を志す少年少女には「失敗しても一歩前に出る」心構えを説いた。

 「21年間ありがとうございました」と締めくくり、胴上げでは5度、宙を舞った。入団時から苦楽を共にした同期の岸田監督は「ものすごい功績を残した。本当にレジェンド」とたたえた。地味で偉大な唯一無二のクローザー。ナイン、ファンに惜しまれながらユニホームを脱いだ。

 ◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年3月8日生まれ、京都府出身。42歳。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。鳥羽2年春の甲子園に出場。京産大から05年度ドラフト希望枠でオリックス入り。救援に定着し、11年最優秀中継ぎ、14年最多セーブ。17年オフにダイヤモンドバックスへFA移籍。マリナーズを経て21年オリックスに復帰した。

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