中日・加藤球団社長 Bクラス脱出へOBとの天びん「外部から経験・知見を」来季監督に工藤公康氏招聘理由明かす 

 中日の来季指揮官に就任する元ソフトバンク監督の工藤公康氏(63)について、加藤宏幸球団社長が8日、名古屋市内の球団事務所で期待する役割を語った。10月に入って複数回接触し、就任要請に対して前向きな回答を得たという。複数年契約を提示する見込み。今後、正式契約を結び、就任会見を開く。

 今こそ、工藤氏が新リーダーに適任とみた。加藤球団社長は、現状は「成長期」にあり「個々の選手の能力は何とかそろいつつある」と判断。「幼年期」は脱した。成長期から結果の出る「成熟期」へどう向かうか。議論を重ね結論に達した。

 球団は外部招聘(しょうへい)とOBの登用をてんびんにかけた。その中で「今のチームに何が必要か。次は外部から。経験・知見を球団に注入してくれる方が一番いいという判断。外部の方でどなたがいるのか、ということで工藤さんに白羽の矢を立てた」と説明。井上監督からさかのぼると、立浪監督、与田監督、森監督、谷繁監督…。現役、コーチを含めて竜のユニホームを着た面々が監督に就いている。結果として、誰もCSに進出できていない。外部招聘が自然な流れだった。

 同社長が求める「経験・知見」を、工藤氏は備えている。「鍛えるというのは大前提とおっしゃった。科学的な根拠に基づいたメニュー。そうでないと昭和の野球、昭和の鍛え方、みたいなことになってしまう。それが故障につながったりする。そういうことは一切するつもりもありません、ということでした」と工藤氏とのやりとりも明かした。

 同社長が就任要請時に使った文句は「次の(球団創設)100年に向けて強固なチームづくりをしてほしい」だった。球団創設90周年イヤーはBクラスで終了。輝く100年へ、優勝請負人にチームを託す。中日・工藤監督が近く、正式に誕生する。

 ◆工藤 公康(くどう・きみやす) 1963年5月5日生まれ、63歳。愛知県名古屋市出身。名古屋電気(現・愛工大名電)から81年度ドラフト6位で西武入団。ダイエー、巨人、横浜(現DeNA)を経て10年に西武復帰。退団して翌11年に引退した。実働29年間で通算224勝142敗3セーブ、防御率3・45。93、99年にリーグMVP。最優秀防御率、最高勝率を各4度、最多奪三振2度。15年にソフトバンク監督に就任。15、17~20年に日本一。87、15、18~20年に正力松太郎賞。16年に野球殿堂入り。

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