日本ハム 偽装スクイズさく裂!連勝で逆転ファイナルSへ “三度目の正直”下剋上へ新庄監督「パンパーンって勝ちたいね」

 2回、野村の先制打にガッツポーズの新庄監督(撮影・金田祐二)
 4回、ソロを放ち、ナインに迎えられる万波(撮影・中島達哉)
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 「CSパ・ファーストS・第3戦、西武1-4日本ハム」(12日、ベルーナドーム)

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)で、パ・リーグはレギュラーシーズン3位の日本ハムが2位の西武を4-1で破り、2勝1敗として3年連続のファイナルステージ進出を決めた。新庄剛志監督(54)は七回に“偽装スクイズ”で追加点を奪うなど大一番で“新庄野球”がさく裂した。ファイナルステージはセ、パ両リーグともに14日に始まり、パはソフトバンクと日本ハムが、みずほペイペイドームで対戦する。

 負けたら終わりの大一番で、磨き上げた“新庄野球”がさく裂した。初戦黒星から2連勝での逆転突破。3年連続ファイナルS進出に、新庄監督は「よくやってくれました、みんな」と、うれしそうに選手をたたえた。

 勝負手が見事に決まったのは、2点差に追い上げられて迎えた七回だ。1死三塁の好機で山県秀内野手の初球、三走の水野達稀内野手がスタートを切るしぐさをすると、山県もバントの構えを見せた。スクイズを警戒した西武・篠原が外角に外した152キロは、捕手も捕れず暴投に。貴重な追加点をもぎ取った。

 実は打者と走者の動きは全て見せかけのサイン。指揮官は「球が速いから、フォークのワンバンをはじいてくれたらいいかな」と狙いを説明。警戒を逆手にとった策がハマり「読まれているのは分かっての、こっちがいつ仕掛けるか。それはもう作りあげてきたものなので」とほくそ笑んだ。

 日頃からさまざまな作戦を実行してきたからこそ、CSの重要局面でサインが出ても、選手が浮足立つことはない。山県は「お~、なるほどと思って。顔に出さないように我慢しました」。早大時代からフェイクプレーを任されることも多く「大学の時から“助演男優賞”って言われていたぐらいなので。発揮できてよかった」と笑った。

 これで王者・ソフトバンクへの挑戦権を得た。ファイナルSでは3年連続の対戦。新庄監督は「シーズン中はもうカモだったけど(5勝18敗2分け)、逆もあるからね、こればっかしは。福岡に行って、パンパーンって勝ちたいね。盛り上げるために」と気勢を上げた。過去2年は悔しさを味わった敵地。“三度目の正直”となる下克上に挑む。

 ◆3勝3敗 パ・リーグCSファイナルSでソフトバンクと日本ハムが対戦するのは7度目(06年の呼称はプレーオフ第2S)。日本シリーズ進出は過去3度ずつで、ソフトバンクが14、24、25年に、日本ハムが06、12、16年にそれぞれ勝ち抜いた。いずれもレギュラーシーズン1位のチームが勝っている。

 ◆西武に「初勝利」 日本ハムはプレーオフ、CSを通じ、初めてポストシーズンで西武を倒した。04年第1S、08年第2S、11年ファーストSでいずれも敗退。古くは前後期の2シーズン制最終年82年に後期優勝を果たし、前期Vの西武と対戦。抑えの切り札江夏豊が広岡達朗監督の仕掛けたバント攻撃に屈し、1勝3敗で敗れた。西武はここから黄金時代を築いたが、日本ハムの優勝は北海道移転後の06年まで持ち越された。

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