正力賞 全会一致でソフトバンク小久保監督が受賞「議論のしようがないぐらい手腕がすごかった」
今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督、選手に贈られる正力松太郎賞の選考委員会が4日、都内で行われ、リーグ3連覇と日本一連覇を達成したソフトバンク・小久保裕紀監督(55)が受賞した。2年連続受賞はイチロー氏、工藤公康氏に続き3人目。三冠王に輝いた阪神の佐藤輝明内野手(27)も検討されたが、全会一致で小久保氏の選出が決まった。
体調不良のため選考委員会を欠席した王貞治氏に代わって座長を務めた山本浩二氏が会見に臨み「各委員といろいろ話をいたしまして、ホークスの小久保監督が正力賞に選ばれたことをご報告させていただきます」と50回目の節目の受賞者を発表した。
今季のソフトバンクは圧倒的な強さでペナントレース、クライマックスシリーズを制して、日本シリーズでは3戦連続での延長戦を勝ち切り4連勝で日本一に上り詰めた。講評を務めたジャーナリストの門田隆将氏からは、選考委員の高田繁氏から「議論のしようがないぐらい小久保さんの手腕がすごかった」、辻発彦氏からも「とにかくチームに隙がない。それが小久保監督の手腕」と絶賛の声が上がったことなどが紹介され、もっともふさわしい人物として全会一致での受賞が決まった。
選考会の始まりに当たっては、座長の山本氏から「いつもは監督のケースが多いが、今回は三冠王がいるからどうなるか」と話があり、打率・306、本塁打39、打点106の成績で三冠王を獲得した阪神の佐藤選手の名前も挙がったが、特別賞の受賞も含めて見送られた。
2022年の三冠王であるヤクルト・村上宗隆内野手(現ホワイトソックス)は特別賞を受賞しているが、これは日本選手最多の56本塁打を打ち立てたことに対しての表彰だった。山本氏は「三冠王を取った人は正力賞に入っていない。メジャー関係の選手を特別賞にしている。村上の場合はホームランの新記録で入っていた。そういう形がこれまでありましたので、(佐藤は)特別賞には値しないんじゃないかとなった」と理由を説明した。24年はドジャース・大谷翔平選手、25年はドジャース・山本由伸投手が特別賞を受賞している。
◆正力松太郎賞 日本プロ野球生みの親として知られる、正力松太郎氏の業績を称え、1977年に創設。プロ野球発展に大きく貢献した人物に贈られる。コミッショナーから委託された「正力松太郎賞選考委員会」によって審議、選出される。正力賞の表彰者には金メダルと賞金500万円が贈られる。選考委員は王貞治氏、山本浩二氏、高田繁氏、辻発彦氏、ノンフィクション作家の門田隆将氏。