広島・菊池涼、3、4月月間MVP “セ3冠”打率・352、45安打、21得点

 5回、中村の二ゴロを捕球後バックトスし併殺を完成させる二塁手・菊池涼。左は遊撃手・小園
 3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を受賞し笑顔を見せる菊池涼
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 「ヤクルト0-0広島」(12日、神宮球場)

 セ、パ両リーグは12日、3、4月の大樹生命月間最優秀選手(MVP)を発表し、セの打撃部門で広島・菊池涼介内野手(31)が3度目の受賞を果たした。リーグトップの打率・352、45安打、21得点をマークしたことが評価された。セの投手部門では巨人・高橋が初受賞。パは5度目となる楽天・涌井、ロッテ・マーティンが初めて選ばれた。

 2016年8月以来、5年ぶり3度目の受賞に菊池涼は「なかなか取れませんし、素直にうれしいです」と喜びを口にした。

 開幕から16試合連続安打で、打率・352はリーグトップ。5本塁打、12打点と、波に乗り切れないチームをけん引した。30試合で45安打と快音を響かせ続け、無安打に終わった試合はわずか4試合のみ。上々のスタートダッシュを決めた。

 最も手応えが残った打席には「開幕戦で一本出たことがホッとしましたし、気持ち的にも、ものすごく楽にしてくれた」と3月26日・中日戦(マツダ)で猛打賞をマークしたことが、精神面の余裕を生んだと振り返った。4月7日のヤクルト戦(神宮)からは1番に座り、リードオフマンとしての働きを見せている。

 反攻を目指す5月。「自分たちに何ができるかということを一人一人が考えてやれば、必ず上がってくるチーム」と強調した。この日のヤクルト戦では二回2死二、三塁の好機で凡退するなど3打数無安打に終わったが、頼れる男が攻守でナインを鼓舞していく。

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