広島・長野 2発3打点“夏男”が絶好調 佐々岡監督「調子が良い」

 「エキシビションマッチ、広島5-3西武」(3日、マツダスタジアム)

 広島の長野久義外野手(36)が2本の本塁打を放つなど2安打3打点を記録した。三回は逆転の左越え2ランを放ち、六回は左中間へリードを広げるソロ。後半戦スタートまで2週間を切った中、チーム最年長がバットでチームをもり立てていく。

 左中間席の最深部へ突き刺した。六回だ。先頭の長野が失投を一振りで仕留めた。ベンチ前でナインとエアタッチを交わす。この日2本目のアーチ。自然と笑みがこぼれた。

 1点追う三回2死二塁はカーブをすくい上げ左翼席へ運んだ。見逃せばボールだった低めの遅球。高い技術が逆転2ランを生んだ。

 公式戦での1試合2本塁打は、巨人時代の12年7月12日・広島戦で記録している。エキシビションマッチだったため、広報を通じて「何もありません」と話すにとどめたが、佐々岡監督は「しっかり捉えている。調子が良いのは打球でわかる」と目を細めた。

 前半戦は出場した40試合のうち先発が17試合。代打での出場が多かった。成績は打率・210、2本塁打、8打点。指揮官は「前半の成績に納得していないと思う」と気持ちを代弁した。

 外野は右翼手・鈴木誠がただ一人のレギュラー。残る2つのポジションについて、佐々岡監督は「そこも競争」と白紙であることを強調し、長野の奮起に期待する。

 7月8日のDeNA戦で決勝2ランを放ち、お立ち台に上がった長野は「たまには仕事をしないとファンのみなさんにやじられる」と言って笑わせたこともあった。気温が上がるたびに36歳のバットは熱を増す。ここからが“夏男”長野の季節だ。

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