広島・森下、2年連続2桁勝利は絶望的 今季最多133球の力投も8勝で足踏み

 「広島1-1阪神」(23日、マツダスタジアム)

 今季自己最多となる133球の力投は実らなかった。広島・森下が8回1失点と踏ん張ったが、勝ち星はつかず8勝で足踏み。チームは残り4試合となり、ルーキーイヤーからの2年連続となる2桁勝利は絶望的となった。

 試合開始前にCS進出の可能性が消えたが、モチベーションは高かった。「立ち上がりからしっかりと入っていけた」と、初回から糸を引くような直球を内外角に投げ込み、阪神打線に付け入るすきを与えなかった。

 悔やまれるのが七回。2死からロハスに四球を与える。続く佐藤輝の打ち取った当たりが左前に落ちて一、三塁のピンチを招き、8番・坂本に中前へ同点打を浴びた。「ゼロで抑えたかったのが素直な気持ち」と悔しさをのぞかせたが、「首脳陣の方が勝ちをつけてくれようと八回まで投げさせてくれた。一番いい状態で投げ切れたのかなと思う」と納得の言葉も口にした。

 佐々岡監督も「七回は2死からだったのでもったいなかったけど責められない。ナイスピッチングだっただけに勝たせてあげたかった」と残念がった。9勝目を挙げれば、次回の登板に2桁勝利を懸ける予定だったが、今後については「あす考えます」と指揮官。この試合が今季のラスト登板となる可能性も出てきた。

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