広島・ターリー 新セットアッパー物足りない 丸に決勝二塁打献上 直近3戦すべて失点

 「巨人3-2広島」(14日、東京ドーム)

 広島の新セットアッパーのニック・ターリー投手は“0”のバトンをつなぐことはできなかった。八回、先頭吉川が安打。代走・増田大に盗塁を決められ、重信の犠打で1死三塁。丸にはこん身の155キロを左翼へはじき返され、決勝の二塁打となった。

 この3連戦、先発は大瀬良が3回、遠藤、大道は4回で降板したが、リリーフ陣がなんとか無失点で切り抜けてきた。その流れも断ち切ってしまった。

 佐々岡監督は「ターリーは代走が出たときはいろいろと(作戦がある)、というところはありますけど、こっちはそういうところに出してるわけですから」と責めることはなかった。

 だが、8日に森浦が不調から2軍落ちして以降、助っ人左腕に八回を任せてきたものの、登板した3試合すべて失点と期待に応えられていない。それでも「それはたまたまでしょう」とかばった。

 大瀬良、床田、アンダーソンと先発ローテから3人もの離脱者が出る中、リリーフ陣に懸かる負担は大きくなるばかり。その中で12日は栗林、矢崎に3連投を解禁するなど、必死の継投が続く。

 「悪ければ入れ替えるというのも考えながら、とにかく残り少ない中で一戦一戦戦うしかない」

 残り34試合。総力戦で勝てる試合をどん欲に取りに行くだけだ。

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