広島4連勝の立役者デビッドソン 開幕から8戦4発を分析 日本野球に「慣れてきている感覚がある」

 4回、ソロを放ったデビッドソンはナインに迎えられ歓喜する(撮影・田中太一)
 4回、右越えへソロを放つデビッドソン(撮影・田中太一)
 4回、田中がソロを放つとベンチの新井監督は絶叫して大喜び
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 「広島4-2巨人」(9日、マツダスタジアム)

 広島が巨人3タテに成功、今季初の4連勝で勝率を5割とした。立役者はマット・デビッドソン内野手(32)だ。1点リードの四回先頭で、2試合連続となる一発を右翼へ運んだ。リーグ単独トップに躍り出る4号ソロ。開幕から8戦4発と自慢の長打力を存分に披露している新助っ人が、チームを連勝街道へと導く。

 高く舞い上がった打球は、どよめきとともに赤い右翼スタンドへ吸い込まれた。デビッドソンが2試合連続となる4号ソロ。「チームとして勝てたことがうれしい。僕も打席の方でチームの勝利に貢献できたと思う」。リーグ単独トップに立つ一発を放った大砲は、白星の余韻に浸りながら胸を張った。

 四回先頭。カウント1-2から巨人先発・赤星の外角高め145キロを力強く振り抜いた。見逃せばボール球だったかもしれない。でも、新助っ人にかかれば関係ない。一振りで球場を大歓声に包み込むだけのパワーが、この男にはある。

 これで開幕から8試合で4本塁打。6日・阪神戦では左中間、8日・巨人戦ではバックスクリーンに突き刺した。そしてこの日は逆方向への一発。広角にアーチを描く姿が頼もしい。今季5本目の安打でもあったが、その内訳は二塁打1本と本塁打4本。単打が一本もない豪快さが相手にも恐怖心を与える。

 日本野球へアジャストも順調だ。「日本に来て初めてのリーグ。初見の投手と対戦していくが、そういう研究もする。この野球のスタイルに、少しずつ慣れてきている感覚がある」と分析した。

 この日は同僚・マクブルームの31歳の誕生日。試合前、チームメートでバースデーケーキをプレゼントしてお祝いした。「通常なら試合後、食事に行こうと誘いたいところ。だけど今、彼の家族が来日している。彼らの時間を邪魔したくないので、きょうは外食せずにいようと思う」と優しさものぞかせた。

 新井監督は「やっぱり本塁打は流れ、空気を変えられますから。そこを彼には期待しています」と称賛を惜しまなかった。チームの4連勝には「選手たちが、よく頑張ってくれた。あした休んで、あさって(中日戦)に向けて備えたい」と引き締めた。

 先発が玉村の試合では、デビッドソンは3月26日のオープン戦・ソフトバンク戦から“3試合連続弾”。「そこは気づかなかった。玉村投手、すごくいい投球が続いているね」。近年、チームが渇望していた長打力で赤ヘル打線を押し上げていく。

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