広島激痛 急失速4連敗で首位巨人遠のく 丸とどめ弾で席を立つ鯉党続々 完敗でゲーム差4に拡大 3位阪神も肉薄

 「広島0-5巨人」(12日、マツダスタジアム)

 広島が激痛の4連敗を喫した。これで首位・巨人とは4差、3位・阪神とはゲーム差なしとなった。首位と4ゲーム差は4月以来の今季最大タイ。マツダスタジアムの巨人戦の同一カード3連敗は2020年7月以来、4年ぶりとなった。

 頼みの先発・床田が守備のミスから崩れた。0-0の三回無死二塁から門脇のバントを捕球すると、三塁へ送球するモーションに入るも、三塁ベースに小園が入っていなかったからなのか、自重して一塁送球へ変更。しかし、そのボールがそれて、二走の先制の生還を許した(記録は内野安打と床田の悪送球)。その後も坂本、岡本和に適時打を浴びて3点を失った。

 床田は今季自己最少の76球、5回4安打3失点で降板し、7月5日・中日戦以来の6敗目を喫した。

 攻撃は戸郷に対して大拙攻となった。3度の得点圏を逸機。3点を追う六回は1死満塁とするも、堂林と末包が空振り三振に倒れ、天を仰いだ。八回は2死一、三塁とし、守護神・大勢をマウンドに引きずり出すも、またしても末包が投ゴロで凡退した。

 九回は途中出場の丸にとどめの2ランを浴びると、席を立つ広島ファンの姿も目立った。

 これで完封負けは今季20度目となった。9月は2勝8敗で大失速。自慢の投手陣が踏ん張れず、先制された試合は7戦全敗で打線の反発力も欠く緊急事態に陥った。

 首位・巨人とは4差となり、ついに3位・阪神とゲーム差なし、4位・DeNAとは2差になった。13日からは敵地・甲子園で阪神との2連戦に臨む。

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