広島・新井監督「喜びすぎて、ずっと頭痛い」 代打・田村のサヨナラ弾に大興奮 2回完全の森浦にも「すごいピッチングだったね」と最敬礼
「広島8-7DeNA」(5日、マツダスタジアム)
7-7の延長十一回、広島の先頭、代打・田村が一振りで決めた。この回からマウンドに上がったDeNAの5番手・山崎の初球、真ん中の145キロを完璧にとらえた打球がファンの待つ右中間スタンドへ。高卒4年目のプロ初本塁打が、劇的なサヨナラアーチとなった。
その瞬間、新井監督はベンチ前で飛び跳ねて大喜びし周囲のコーチらと抱き合った。試合後も「喜びすぎて、ずっと頭痛いんだけど」と大興奮。田村の一発を「見事なホームランだったね。もちろん、期待はしていたけど、ひと振りで。最高です」と絶賛。延長十回から登板し先頭から回をまたいだ5者連続三振を含め2回を完全に押さえた森浦についても「すごいピッチングだったね」と目を細め「5者連続で。彼が(勝利を)引き寄せてくれた」と最敬礼した。
新井監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
(自ら)
「頭痛い。喜びすぎて、ずっと頭痛いんだけど」
-最後は田村の本塁打でサヨナラ勝ち。
「見事なホームランだったね。もちろん、期待はしていたけど、ひと振りで。最高です」
-九回、4点リードで栗林投手を送り出した。
「そこはもう、4点リードまでは栗林でということだった。いろいろあった試合だったけど、こうして追いついて最後にサヨナラ勝ちだったので。野球なので点を取れなくて負ける試合もあれば、逆にいえば点を取られたけど、取り返して、今日みたいな日もある。野球なのでね。チームなので、助け合い。カバーし合い。そういう意味では素晴らしい試合だったと思います。相手もエースだったし、先制されたけど、逆転したのは素晴らしいことだと思いますし」
-九回は2点差で継投。追いつかれるまで待たずの継投は投球内容か。
「そうやね。それはピッチングコーチに言って準備してもらっていたので、ブルペンでね。何かあったときは。あそこは迷わず、塹江と島内でと」
-その展開の中で森浦が素晴らしい投球。
「すごいピッチングだったね。ベンチで見ていても、すごいピッチングだなって思いながら、すごくいい球を投げているなと思って、頼もしく見ていました。またイニングをまたいで5者連続三振。森浦がああいうふうにまたいで、5者連続で。彼が引き寄せてくれた。何かあるぞ、何かあるぞと思っていたら、本当に何かあったね。もちろん、打ったタム(田村)も素晴らしいけど、あの森浦のイニングをまたいで、5者連続含め6人で帰ってきてくれたことが流れをこちらに引き寄せてくれた。それだけ素晴らしいピッチングだったと思います」
-カード勝ち越しについて。
「そこは特にないかな。一戦一戦、まだ始まったばかり。目の前の一戦一戦、試合を。勝ち越しとか何とか数字的なものを見るあれじゃないし、とにかく目の前の一戦にフォーカスしてというつもりで」
-競争という意味では二俣から始まり、末包、田村といい競争が見られる。
「あ~いいんじゃないの?見ていてうれしいし、ファンの人も楽しいと思う。あとバッティングコーチもうれしいと思う。スエ(末包)も、スタメン3試合目か。でも今日とかも、1打席目のタイムリーも良かったし、その次の2ランも、インコースのやや高めのカットボールかな。あそこを初球で一発で仕留めるというのは。あれ普通、ファウルになるんだけどね、いい感じで打っても。あそこをこうホームランにするというのは、いいスイングでないとホームランにできないんで、あそこは。本当…いろいろあったけどね、最後…喜びすぎて…今も…本当に頭痛が。頭痛い、ホント。ガンガンする」
-九回の二俣の犠打については。
「あれもね、こっちもグーッと熱くなりながら見ていた。本当よく決めた。もちろん怖い、恐怖心あると思うし、ね。ちょっとね、抜けるなよーって祈りながら。これ、正直ね。頼む、抜けるなって祈りながら見ていた。本当、親の気持ちみたいに。でも、よく決めたよ、ホント。素晴らしい。ちょっと、あの送りバント、熱くなったシーンでした」
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