広島・大瀬良 力投6回1失点も「リリーフ陣を助けることができなかった。申し訳ない」 悔やむ二回の先制点献上

 「中日3-1広島」(9日、バンテリンドーム)

 不完全燃焼の投球内容に、エースの表情は険しいままだった。広島・大瀬良大地投手は今季2度目の登板で、6回5安打1失点。三回以降は二塁を踏ませない力投を見せるも、「やれることはやった結果だったと思いますけど、チームも負けていますし、今日の責任という意味では果たせなかった」と厳しい言葉を並べた。

 両軍無得点の二回。1死から細川に左翼線への二塁打を浴びる。中田を二飛に打ち取るも、続く村松への初球。外角の直球を中前に運ばれ、先制点を献上した。「甘くはなかった」とした上で、「ファウルが取りきれないボールになってしまった」と言い訳はしなかった。

 1点ビハインドの七回の打席で代打を送られ、降板。球数は6回で84球だった。「先制されると、球数が100球にいってなくても代わってしまう」。8日の中日戦(岐阜)では、計7投手が登板し引き分けに持ち込んでいただけに、「リリーフ陣を助けることができなかった。負けの状態で引き継ぐことになって申し訳ない」と1失点を悔やみ続けた。

 それでも右腕を責めることはできない。昨季から苦しみ続けている鬼門・バンテリンで、打線はまたしても沈黙した。降板後は、いつも通りベンチの最前線で仲間を鼓舞し続けた右腕。次回こそは、今季初勝利をつかみ取る。

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