広島・ターノック 復活3人斬り 2カ月ぶり1軍登板で全直球150キロ超え「仲間の負担を減らすために」
「広島3-2DeNA」(26日、マツダスタジアム)
スコアボードに刻まれる球速に本拠地がどよめく。投じたのは8球のみも、実力を証明するのには十分だった。右股関節唇損傷を経て、約2カ月ぶりの1軍登板を果たした広島のフレディ・ターノック投手が、DeNAの中軸を制圧。「非常に良かったと思います。全てにおいて問題なく投げられた。球威も非常に良かったと思います」と、クールにうなずいた。
1-1で迎えた六回に圧巻の投球を披露した。先頭の牧を154キロで遊ゴロに打ち取ると、筒香をこの日の最速158キロで空振り三振。最後はエンカーナシオンを157キロで三ゴロにねじ伏せて三者凡退に封じた。直球は全て150キロ超え。一発を警戒しつつも「ストライク先行でいければ自分のピッチングができると思っていた」と、自慢の剛球を投げ込んだ。
救援陣はハーン、島内、中崎らが離脱中。勝ちパターンを担う森浦、高、遠藤がすでに45登板を超えるなど、負担が偏っている現状の中で心強い1ピースが加わった。新井監督は「彼が加わることによって、ブルペンも疲労が分散される。ナイスピッチングでした」と、ここからのフル回転に期待を寄せた。
自身の役割について、ターノックは「登板過多になっている仲間の負担を減らすために、自分ができることをこれからもしっかりやっていきたい」と、静かな口調に熱い思いを込めた。勝負の終盤戦。ようやく戦力に加わった剛腕が、チームのために腕を振る。
