広島 小園海斗、矢野雅哉ら4選手に戦力外通告 小園は「信頼できないと言われたんで」矢野「野球を続けたい、現役としてやっていきたい」

 広島は1日、小園海斗内野手(26)、矢野雅哉内野手(27)、前川誠太内野手(23)、田村俊介外野手(23)に戦力外通告を行ったと発表した。全員が20代の野手という異例の事態となった。

 小園は2018年ドラフト1位で4球団競合の末、報徳学園から入団。1年目から1軍で58試合に出場し、2025年に自身初タイトルとなる首位打者を獲得した。2026年のWBCでは日本代表にも選出された。

 しかし、今季は攻守で精彩を欠いた。8月に3年ぶりとなるシーズン中の2軍降格が決まり、以降は2軍でプレー。1軍では101試合で打率・257、1本塁打、23打点だった。

 戦力外通告に「信頼できないと言われたんで」と明かし、「もうなるだろうなと思ってました」と覚悟していたという小園。今季の結果については「申し訳ないです」と語り、今後については「全然考えていないです」といい、球団には「感謝しかないですし、ありがとうございますという感じです」。ファンには「応援して頂いてありがとうございました」と思いを明かした。

 矢野は亜大から2020年ドラフト6位で入団。強肩と広い守備範囲が持ち味で2024年には、遊撃部門でゴールデン・グラブ賞を獲得した。2025年3月には日本代表にも選出された。だが、成績は下降線をたどり、今季は44試合で、打率・167、1本塁打5打点だった。

 矢野は通告後に「僕の軽率な行動でファンの方々や球団関係者の方々にご迷惑と心配をかけて申し訳ないです」と謝罪。その上で「まだまだ野球を続けたいという思いもありますし、現役としてやっていきたいので、とにかく今は練習を頑張って準備はしっかりしておきたいなと思います」と現役続行の意思を示した。

 前川は敦賀気比から2021年育成ドラフト2位で入団。2025年に支配下登録され、打力が期待されていた。今季も1軍で25試合に出場したが、打率・095だった。

 田村は愛工大名電から2021年ドラフト4位で入団。2年目には1軍デビューを果たし、25年にはプロ初本塁打を放った。左の強打者として将来を期待されたが、今季は1軍で4試合の出場にとどまっていた。

 広島では今年1月に羽月元選手が「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用したとして医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕、起訴され、5月の初公判の場で「周囲にも吸っているカープの選手がいた」と証言していた。

 7月には一部週刊誌が、矢野ら所属選手3人が羽月元選手に「ゾンビたばこ」を渡していた男と同席する写真を掲載。ホテルの一室に一緒にいる写真も掲載された矢野について、球団は「『売人』と言われる人と密室にいること自体が強い疑念を抱く状況」と問題視し、同17日に出場選手登録を抹消した。

 さらに広島は7月30日に矢野と前川が広島県警の家宅捜索を受けたと発表。鈴木球団本部長は「一連の流れの捜索だと思う」と言及しており、「ゾンビたばこ」に関連する捜査の一環である可能性が高まっていた。前川は同日、出場選手登録を抹消され、以降は2人の1軍昇格はなかった。

 さらに9月27日にも鈴木清明球団本部長が取材に応じ、矢野と前川が広島県警に書類送検されたと明らかにしている。

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