広島・西川篤夢 18歳が躍動2安打1盗塁!9点差大逆転星導いた 「正直、チャンスだと思う」新生カープの象徴に
「フェニックス・リーグ、広島10-9日本ハム」(8日、天福球場)
広島・西川篤夢内野手(18)が8日、みやざきフェニックス・リーグの日本ハム戦に「1番・遊撃」で出場し、2安打1盗塁2得点と躍動した。高卒1年目の今季はプロ初安打を放つなど、1軍で8試合に出場。新井貴浩監督(49)が最終戦後のセレモニーで口にした「生まれ変わる」の言葉に呼応し、新生カープの象徴になることを誓った。
10月とは思えない強い日差しが降り注ぐ宮崎で、高卒ルーキーが強烈な輝きを放った。西川が打線をけん引し、チームを9点ビハインドから大逆転勝利へと導いた。「来季に向けての準備というか、アピールの場所だと思う。シーズン中にできなかったことをやっていきたい」と、冷静に足元を見つめた。
9点を追う三回1死で迎えた第2打席で右前打を放ち、3得点を奪う反撃の起点となると、5点を追う六回1死でも中前打で出塁。続く岸本の打席で盗塁に成功すると、そこから打線がつながり、チームはこの回一挙4得点。「走攻守において積極的にやりたい」とリードオフマンとして、バットと足でチームの猛追を力強く加速させた。
第2打席では右翼ポール際への特大ファウルを放ち、相手の日本ハムベンチからは「おお」と感嘆の声が漏れた。シーズン中からウエートトレーニングを継続して行っており、体重は入団直後から7キロ増の約83キロまで増量した。「筋肉量も増やしている。ああいう形でしたけど飛距離という部分では結果を出せた。スイングが変わってきている」。目指すのは長打を打てる遊撃手。スケールの大きさを自身で決めつけるつもりはない。
着実なステップアップは指揮官の目にもしっかりと映っている。高2軍監督は「体もスイングも強くなってきている。順調に伸びている」と評価。初見の投手との対戦が続くフェニックス期間でも、「どんどん振っていくタイプなので、続けていってほしい」と、今後の成長に期待を込めた。
高卒1年目の今季は、8月12日に1軍に昇格。同18日・中日戦でプロ初安打を放つなど8試合に出場した。「配球の勉強とか、ネクスト(バッターズサークル)での過ごし方とか細かいことを学べたので良かった」と、1軍の舞台で積み重ねた貴重な経験が秋の成長を支える大きな糧となっている。
さらなる飛躍が期待される来季。新井監督は本拠地最終戦後、ファンへ向け「われわれカープは、来シーズン、生まれ変わります」とチームの未来を誓った。西川も指揮官の言葉に呼応する。「正直、チャンスだと思う。今持っている力を伸ばして、将来的にはレギュラーを取れるようにしたい」。日向の国・宮崎で、新時代を切り開く準備を力強く進めていく。
◆西川 篤夢(にしかわ・あつむ)2007年12月28日生まれ、三重県出身。18歳。184センチ、83キロ。右投げ左打ち。神村学園伊賀から25年度ドラフト6位で広島入団。目標の選手は鳥谷敬。今季8月12日ヤクルト戦(神宮)に代打でプロ初出場。同18日中日戦(マツダ)で初安打を放った。1年目の今季は8試合に出場し打率.143、0本塁打、0打点。
