かみじょうたけしが語る 和歌山東の勝利の裏にあった「魔曲」の存在とは

試合に勝利し笑顔を見せる和歌山東ナイン(撮影・石井剣太郎)
アルプススタンドでの応援が復活し、メガホンでエールを送る和歌山東の生徒たち(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・1回戦、和歌山東8-2倉敷工」(19日、甲子園球場)

 1日遅れとなりましたが、センバツが開幕しました。今年から吹奏楽の生演奏が復活ということで、注目していたのが和歌山東です。なぜかと言うと、大会前から「青のプライド」というチャンステーマを使用するというのを聞いていまして。

 どんな曲かと言いますと、2018年の夏の甲子園に出場した奈良大付のために、ロッテの応援歌などで知られている作曲家のジントシオさんが作った曲なんです。奈良大付は、その大会で1回戦に勝利して甲子園初勝利を挙げただけでなく、「青のプライド」が流れた後に、得点を重ねたり相手チームにミスが出たこともあって、「魔曲」と呼ばれたりしているんです。

 そういった中、ジントシオさんがこの日、甲子園に来られていて、少しお話しさせていただきました。奈良大付の時にはタイミングが合わずに甲子園に来れなかったそうで、今回初めて「青のプライド」の生演奏を甲子園で聞いたということで「うれしいですね」と喜ばれていましたね。

 奈良大付が演奏していたものは、スローテンポから突然アップテンポになり、またスローに戻るという繰り返しだったんです。ただ、この日の和歌山東はスローテンポからアップテンポになると、その打者が終わるまでずっとアップテンポのまま演奏されるというアレンジがされていて。それについても、ジントシオさんは「新しい青のプライドが聞けて良かったです」とうれしそうでした。

 さらに言うと、チャンステーマではありますが、7得点した延長十一回には、ランナーが出る前の1人目のバッターの時から演奏されていて、その中での大量得点での勝利です。選手のプレーを支えた要因の一つに「青のプライド」の演奏などの応援があったのではないでしょうか。

 昨年はコロナ禍で吹奏楽が禁止されていました。事前に録音されていたものが流されていましたが、やはり生演奏だとその場での対応力も際立つなと。最後に打たれましたが、倉敷工の高山投手が見せた投球からは「プライド」を感じましたし、大会1日目から素晴らしい試合を見ることができました。

 ◆かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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