低反発バット導入で出るかノーヒットノーラン 報徳学園ダブルエースの継投で快挙見られるかも
高校野球芸人のかみじょうたけし(46)が、第96回選抜高校野球大会の開幕を前に、独自の視点で見どころを語った。注目が集まる低反発バットの影響で、可能性が高まることも考えられるノーヒットノーランについて言及。その上で、2月に練習に訪れた報徳学園のダブルエース・間木歩主将(3年)と、今朝丸裕喜投手(3年)の思いについても触れた。
今大会で注目されているのは低反発バットの導入ですね。あとは、どれだけの投手に当てはまるのかは分かりませんが、2段モーションもオッケーとなる。そう考えると投手有利なので、今まで以上にノーヒットノーランが出る可能性もあるのかなと思うんですよ。
そんな中、先月のことですが、昨年春の準優勝校でもある報徳学園の練習に行かせてもらいました。大角監督にもいろいろと話を聞きましたが、主将の間木歩投手の甲子園での目標が、ノーヒットノーランだそうです。
これは低反発バットの導入で、ということではなく、実際に中学生の時に達成したことがあるそうで。そこで、自分が点をやらなければチームが負けないことが分かったということで、登板した時には最初に意識する目標として置いていると。
間木君は報徳学園史上初という、エース番号での主将ということからも、大角監督が寄せる絶大な信頼が分かります。今年は「間木しかいない」ということで、実際に上級生に聞いても、新チームのキャプテンは間木だろうと思っていたと。目標がノーヒットノーランと聞くと、個人的なものに思えますが、そこにこだわる理由を聞くと、チームのことを思う人柄も分かりますよね。
この話には続きがあります。別で報徳学園の取材に行った「サンテレビ」のスタッフの方に教えてもらったことですが、間木君の目標を聞いたもう一人の注目右腕・今朝丸裕喜投手が「じゃあ僕もノーヒットノーラン」と目標にしたとか。
その今朝丸君の思いを聞くと、間木君と今朝丸君の継投でのノーヒットノーランなんかも見れるのではと。昨春、決勝で山梨学院に負けたことが今年の原動力になっていて、その決勝で登板した間木君と今朝丸君と星山君が、今のチームに残っている。昨年のリベンジがなるかどうか。また、他の学校もそれぞれの思いを持って戦うわけで、そういったことにも注目して、大会を楽しみたいと思います。
◆かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路市出身。龍谷大卒。身長170センチ、50キロ。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。