「積んでるエンジンが違う!」織田くん擁する横浜を倒せるなら、キャラ渋滞の選手がいるこのチーム! かみじょうたけし
「全国高校野球選手権・準々決勝」(18日、甲子園球場)
夏の甲子園もいよいよ準々決勝です。僕がこれまで見せてもらった印象的なシーンを振り返ってみました。
今大会は投手力が高いのか守備が堅いチームが多いのか、僅差の試合とか、ヒット数のわりに得点が入らない試合が多い印象です。そんな中で、初出場チームの健闘が光りましたね。有明は3回戦の対東日本国際大昌平で、先発予定だった工修哉くんが左手を骨折するアクシデントがありながらも、代わって先発した斉藤遼汰郎くんが投げきりチームも逆転勝ち。相手の東日本国際大昌平のエース・照沼佑嵩くんも本当によく投げました。
そんな好ゲームの中でも、横浜の織田翔希くんは別格の印象です。車だったら「積んでるエンジンが違うやん!」と言いたくなるほど、すごい球を投げますね。2回戦の日南学園戦で甲子園の球場表示最速156キロですか。これまで仙台育英の佐藤由規投手や済美の安楽智大投手、昨年の健大高崎の石垣元気投手がトップだった155キロを塗り替えてしまいました。
昔、楽天のファン感謝祭でトークイベントの仕事をさせていただいた時、安楽投手と由規投手が出演してくれたんですが、その年に大船渡のエースだった佐々木朗希投手が試合で160キロを出したことが話題になったんです。2人とも「佐々木くんが甲子園に出たら、僕らの球速を抜かれるのかな?と思いながら見てました」と話していて。やっぱり気になるんですか?と聞いたら「気にしますよ。抜かれたくないですもん」って。プロ野球選手でも、自分の記録がいつ抜かれるかな?と思いながら見てるのかな、と思うと面白かったのを思い出しました。
日南学園戦は1-1の六回途中から登板して156キロを出すなどぴしゃりと抑えて、七回に味方が4点取って勝ち越し。まるで、1998年夏の甲子園準決勝の明徳義塾戦で、松坂大輔投手が4-6の九回にマウンドに上がると、三者凡退で流れを変えて、その裏に打線が3点を奪い逆転サヨナラ勝ちした時みたいです。
準々決勝は花巻東戦です。左打者が並ぶ横浜を倒すチャンスがあるなら、左投手がいいチーム、という絶好の対戦相手じゃないでしょうか。萬谷堅心くんは今大会の左投手ナンバーワンと言ってもおかしくない。さらに外野と投手をやる赤間史弥くんは、希少な「左投げ右打ち」で、今大会4盗塁の俊足…と、キャラが渋滞しています。
8チームの持ち味を出した戦いを期待して、準々決勝を楽しみましょう!
