侍・佐藤輝 スタメン奪取なるか 井端監督がチェコ戦での先発変更明言 アピール成功なら序列に変化も
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場している侍ジャパンは9日、一部選手が都内で練習を行った。井端弘和監督(50)は視察に訪れ、C組1次リーグ最終戦となる10日のチェコ戦(東京ド)はスタメンを変更することを明言した。阪神・佐藤輝明内野手(26)と森下翔太外野手(25)の先発起用の可能性も浮上。ここまでの3試合は各選手の結果に明暗が分かれていて、マイアミで起用を増やすためにも虎の主軸2人はアピールに成功したい。
8日にC組の1位通過を決め、この日は阪神勢を含む多くの選手たちが休養に充てた。東京で残された1試合。勝敗こそこの先の戦いに左右されないが、佐藤輝や森下にとっては大きな意味を持つ一戦となる。井端監督は過去3戦とメンバー変更があるか聞かれると、「そうですね、はい」と明言。これまで先発出場のなかった2人が起用される可能性が浮上した。
佐藤輝は8日のオーストラリア戦に3試合連続で代打出場。1点リードの八回1死一、三塁からWBC初安打となる、貴重な適時二塁打を放ってみせた。「自分としても1本出たので良かったです」と素直に喜んでいたが、途中出場で満足はしていないだろう。
ここまでの3試合、大谷や吉田、鈴木が結果を残す中、不振に苦しむ選手も目立つ。右翼・近藤は1、2戦目で大谷の後を打つ重圧からか波に乗れず、3試合で12打数無安打。三塁の岡本も10打数1安打と本来の打撃から遠ざかっている。そこで侍打線の鍵を握るのが佐藤輝だ。
7日の韓国戦は同点の七回1死二塁で代打として送り出された。強烈なゴロだったが、一塁の正面に転がり凡退。ただ、起用の幅を見せたのはその後だった。八回の守備は右翼に就き、九回は三塁へ。指揮官は8日の試合前に「佐藤選手は内外野(を守れる)というところではある程度いきやすかった」と説明した。
「あそこ(代打)のところは非常に期待感があった。またああなったら使いたい、ああいう起用法になると思います」とプランを明かしていた。井端監督の頭の中では途中出場がメインのようだが、チェコ戦で結果を残せば話は変わってくる。短期決戦において、好不調の選手がいるのは当然のこと。三塁と右翼を守れることで、スタメンを奪う可能性も十分に考えられる。
その点においては森下も同じだ。ここまで代打で2打席に立ち、ともに併殺打。まだ結果は伴っていないが、打席数を与えられれば結果が変わるかもしれない。何とか目覚めの一打を放ち、気分よくマイアミへと向かいたい。
アメリカでは負ければ終わりの戦いが始まる。日本での最終戦に井端監督をいい意味で悩ませることができるか。強力な面々がそろう侍ジャパンだが、阪神の主軸2人が起用の序列を大きく変えるかもしれない。
