宇良、1344日ぶり幕内白星「うれしいけど、まだ十両なので」

 幕内の土俵に上がった宇良がすくい投げで魁聖(手前)を破る(撮影・園田高夫)
 幕内の土俵に上がった宇良がすくい投げで魁聖(左)を破る(撮影・園田高夫)
2枚

 「大相撲夏場所・8日目」(16日、両国国技館)

 西十両2枚目、人気業師の宇良(28)=木瀬=が2017年秋場所初日以来、1344日ぶり幕内で白星を挙げた。約4年ぶりの幕内土俵が組まれ、巨漢の魁聖(友綱)が相手。右差しでこらえ足取りで崩す。最後は回り込みながら、右から豪快に巨漢を転がした。

 「必死だった。すごく重く感じた。勝てて良かった。(すくい投げは)逃げ切らなきゃと思って」と、無我夢中。日曜日とあり、上限の5000人に近い観衆から万雷の拍手を浴びた。

 幕内土俵に帰ってきたことに関し、「うれしいのはうれしいけど、まだ十両なので。上がったわけじゃない。勝ち越していない」と冷静に受け止めた。久々に手にした懸賞1本に「うれしい」とかみしめた。

 4連勝で勝ち越しに王手。「あと一番、勝ち越したい」と気合。十両Vへ単独トップに立ったが「それは関係ない。1勝したい」と力を込めた。

 宇良は2度の右膝手術で一時は序二段まで降下しながら長いリハビリを乗り越え、昨年11月場所、16場所ぶりに関取復帰して9勝6敗。初場所、先場所と連続で10勝を挙げた。2017年九州場所以来、約4年ぶり幕内返り咲きを目指す。

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