わずか0・017点差で涙 世界体操 橋本大輝が2位 内村以来の五輪&世界Vならず

 男子個人総合決勝、あん馬の演技中に落下する橋本大輝
 男子個人総合決勝、あん馬で落下しうずくまる橋本大輝
 男子個人総合、あん馬の演技後に右腕のマッサージを受ける橋本大輝=代表撮影
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 「体操・世界選手権」(22日、北九州市立総合体育館)

 男子個人総合決勝が行われ、東京五輪王者の橋本大輝(20)=順大=は6種目合計87・964点で2位に終わった。優勝した張博恒(21)=中国=にわずか0・017点及ばなかった。09年ロンドン大会での内村航平(20歳9カ月)を上回る20歳2カ月での日本史上最年少優勝はならなかった。

 最初の種目の床運動では力強い演技でまとめきり予選を上回る14・833点をマーク。2位発進を決めた。続くあん馬では直前で落下したライバルの張に続いて、橋本も落下。優勝争いは混沌となったかに思われたが、苦手のつり輪で予選よりも0・633点大幅に上積みし、トップ争いに持ち込むと、跳馬、平行棒をまとめガッツポーズも見せた。

 首位と0・35点差の暫定2位で、五輪で種目別金メダルを獲得した最終種目の鉄棒に臨んだ。張の14・800点に対し、15・133点の高得点をマークしたが、わずか0・017点届かず。結果的にあん馬のミスが響いて、五輪に続く逆転Vはならなかった。

 ◆橋本大輝(はしもと・だいき)2001年8月7日、千葉県成田市出身。2人の兄の影響で、6歳で体操を始める。佐原ジュニア体操クラブ、市立船橋高を経て、現在順大2年。19年世界選手権に高校3年生で出場。団体銅メダルに貢献した。同年個人総合スーパーファイナルで優勝。東京五輪では個人総合、鉄棒の2冠に輝いた。身長166センチ、体重57キロ。好きな食べ物は焼き肉。

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