五十嵐カノアの家族が写真展を開催 父・勉さん感嘆「プレッシャーを力に変えている」
サーフィンの東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア(木下グループ)の家族が13日、都内で写真展とトークショーを行った。父・勉さん、母・美佐子さん、弟でプロサーファーのキアヌが参加した。
両親はカノアが生まれる前の95年に渡米。美佐子さんは「私は子供をアメリカで育てたい夢があった。どうしても子供に英語をちょっとしゃべれてグローバルな人になってもらいたかった」と振り返る。
米国での生活は、苦労が絶えなかった。2001年には同時多発テロ、08年にはリーマンショックに見舞われた。「行ったはいいんですけど、大変」(美佐子さん)、「仕事もなくて。僕なんか英語ができる方じゃなかった」(勉さん)。それでも、息子たちへの支援の手は緩めなかった。
カノアは現在、プロ最高峰のCT(チャンピオンシップツアー)に参戦中。今季は世界ランク1位も経験し、1位の選手のみが着用できるイエロージャージーにも袖を通した。勉さんは2人の息子に向け、「2人は現役のアスリート。まだまだゴールはあると思うし、カノアはプレッシャーをうまく力に変えていってる所が強い。キアヌもお兄ちゃんの姿を見て力に変えてほしい」と熱いエールを送った。