青学大・原監督「あいたいね大作戦」発令 箱根連覇へ多くの“あい”込めて トークバトルで熱い思い

 来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームのエントリー選手(各16人以内)が10日、発表された。2年連続8度目の優勝を目指す青学大の原晋監督(57)は都内で行われた記者発表会と監督トークバトルに参加し、毎年恒例の作戦名に「あいたいね大作戦」を掲げた。国学院大は同大初の箱根駅伝優勝と大学駅伝3冠に挑む。駒大は2年ぶり優勝で王座奪還を狙う。

 原監督の箱根駅伝への『愛』が止まらない。「いきますよ、みなさん」。チームカラーの新緑のネクタイをつけた指揮官はカメラを指さして高らかに宣言した。「あいたいね大作戦」。2連覇に向け、勢いよく発令した。

 「こじつけるのも大変なんですよ」。毎年悩む作戦名をひらめいたのは12月に入ってから。今季は『あい』に複数の意味を込めたのがこだわりだ。「大手町のゴールでチームに笑顔で『会い』たいし、みなさんと喜び『あい』たい」と楽しげにキーワードを並べ「優勝するといろんな出会いがあるんです。スポーツ界、経済界、芸能界、思ってもみなかった方々と、お『会い』することができます」と学生の気『合』も引き出す内容となった。

 毎年並々ならぬ思いをつぎ込む場だからこそ熱い思いも込めた。今季は出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに3位。優勝こそしていないが、1万メートルの平均タイムは全体2番目の28分20秒04。太田蒼生(4年)、黒田朝日(3年)など主力も順当に登録メンバーに入った。

 指揮官は「まだ巡りあってない人に『会い』たいですね。われわれ世代のストライクゾーンで言えば、中森明菜に『会い』たいね!」と冗談めかしつつ、目の奥をぎらつかせる。「昨年以上の力はある。往路から先頭に立っていきたい」。愛を込めた新緑のたすきで、攻めの姿勢を貫いて連覇を狙う。

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