岡慎之助、自身の特大パネルに感動 パリ五輪金獲得時の笑顔は「再現難しい(笑)」 報道写真展スタート

 体操男子でパリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)が11日、日本橋三越本店で東京写真記者協会主催の「第65回 2024年 報道写真展」のオープニングセレモニーに参加した。テープカットを行い、自身が映った写真パネルにサインを書いた。

 1年を振り返る報道写真の中でも、ひときわ大きいパネルを飾った。個人総合、団体総合、種目別鉄棒での金メダル、種目別平行棒での銅メダルを獲得したパリ五輪について「ここまで貴重な経験をすると思ってなかった」としみじみ。パネルの展示に「光栄に思います。これからも結果を出していきたい。これからも写真展に体操選手が載るように頑張っていきます」と気を引き締めていた。

 写真パネルの1枚は、個人総合の金メダルが決まった瞬間。最終演技者の中国選手の点数が岡の点数を下回ったことで確定し、笑顔があふれた。隣では個人総合2連覇を逃した橋本大輝(セントラルスポーツ)が祝福する感動の場面でもあった。「すごく接戦で『どっちがいくんだろう』という中で最後の鉄棒で結果が決まった瞬間、本当に頑張ってきて良かったなと(思った)。けがをしてリハビリの期間をすごく思い出した。メダルを取れて良かったなと感じた」と改めて喜びをかみしめた。写真撮影で報道陣から「写真と同じ表情」を求められると、「これは再現難しい」と笑うほど、特別な瞬間だった。

 五輪を終えても試合があり、なかなかオフシーズンがない体操だが、「楽しみは体操とサウナ」と楽しんで続けている。五輪後にオープンした徳洲会の新体育館にもサウナがつくられたが、「オフの時はちょっと遠いところに出かけて入ったりします。そういうことも楽しみです」と気分転換にもなっているという。

 来年の目標は「世界選手権の代表に入ることと、種目別平行棒で金メダルの獲得を目指します」と宣言。4冠を目指す2028年ロス五輪への第一歩として、まずは五輪では銅メダルだった色を金色に変えにいく。

 ◆報道写真展

 24年12月11日~22日、日本橋三越本店本館7階催物会場

 24年12月27日~25年1月6日(元日休)銀座三越新館7階催物会場

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