照ノ富士の引退会見に愛妻、愛息の照務甚くんが登場 超ビッグサイズ、凜々しい表情の長男にキス 一気に表情が崩れる
大相撲の横綱照ノ富士が17日、両国国技館内で引退会見を行った。今後は照ノ富士親方として後進の指導にあたる。
前日に引退決断が判明していた照ノ富士は「激しい相撲人生だった。できる限り尽くしてきたが、思い通りできなくなり、これ以上、土俵に立つべきではないと思いました」と説明。「初日に負けた後に師匠に言いました」とも明かした。
会見には18年に結婚したドルジハンド夫人、22年に誕生した長男・照務甚(てむじん)くんも花束贈呈役で登場。記念撮影で、照ノ富士は凜々しい表情の照務甚くんにキスするなど一気に表情が崩れ、笑みも浮かべた。
照務甚くんは昨年4月、横綱土俵入りの際にも登場。1歳4カ月にして体重17キロという5歳児並みのビッグサイズと判明し、話題となった。
照ノ富士は2日目の取組にはモンゴルの母、妻と長男を国技館に招き隆の勝から白星。「自分の中でやれることをやってダメだったら、という思いはあった。もう一回、今までの相撲をやってみたい思いだった。自分の全てを出し切りたい、後先考えずやりたいと思っていた」「今日はお母さん、奥さんと子供が見てくれた。勝っている相撲を見せられて良かった」と語っていた。
◆照ノ富士春雄(てるのふじ・はるお=本名杉野森正山)第73代横綱、伊勢ケ浜部屋。1991年11月29日生まれ。モンゴル・ウランバートル出身。鳥取城北高から間垣部屋に入門し、11年5月の技量審査場所初土俵。13年春場所後に転籍。初優勝の15年夏場所後に大関昇進。両膝のけがなどで19年春場所に序二段転落。再入幕の20年7月場所を制し、21年夏場所で大関復帰。日本国籍取得後の同年秋場所で新横綱。優勝10回。殊勲賞、敢闘賞、技能賞各3回。得意は右四つ、寄り。192センチ、176キロ。