北島康介氏、自身の冠大会での前代未聞トラブルを謝罪 背泳ぎのターン標識設置ミス 重度なケガなしも大会委員長「あってはならないこと」

大会の総括をする北島康介会長(撮影・佐々木彰尚)
規則により、壁から5メートルの位置に設置することが義務づけられている標識の旗(写真では青と水色の逆三角形)。選手はこの旗を見て壁との距離感をはかる
自身の冠大会トラブルについて謝罪した北島康介氏
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 24日に東京アクアティクスセンターで行われた競泳の北島康介杯の女子400メートル個人メドレー決勝で、背泳ぎのターンのための標識が間違った位置に設置され、選手が距離を誤り壁にぶつかったトラブルを巡って、大会会長の北島康介氏(42)が26日、同会場で取材に応じ「ご心配とご迷惑をおかけしました」と謝罪した。

 北島氏の取材対応前、内田孝太郎大会委員長が、トラブル後の経過と対応について説明。ケガをおった選手は2人で、軽い打撲と診断されたといい「重度なけがはなかったことが確認できた」と明かした。選手、関係者との協議の結果、この日の全レース終了後に再レースが行われる。ただ、日程の都合などから10人中2人が棄権し、8人が出場するという。

 パリ五輪代表の谷口卓(GSTR_GP)、本多灯(イトマン東進)ら、国内トップ選手が出場する大会で前代未聞ともいえるトラブル。同委員長は「選手のがんばりを無にしてしまった。大変あってはならないこと。われわれも二度とこのような事故が起こらないようにしっかりと運営に努めて参りたい。改めて、選手、関係者の皆様におわびを申し挙げたい。誠に申し訳ありませんでした」と話した。

 24日に取材に応じた粟井崇紀審判長は、規則で壁から5メートルの位置に設置が義務づけられている標識の旗が、5メートルに満たない場所にあったと説明。支柱を立てるための穴に似たものがあり、間違えたという。該当レースでは全員が最後まで泳ぎ切ったものの、複数の選手が首や腕の痛みを訴えていた。レースは不成立となり、選手の状態によって再レースを実施するか、判断に迫られていた。

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