大相撲 豊昇龍が「すいません。寝てました」一夜明け会見に遅刻 理由は疲労困憊 執念の3番で逆転V「俺やりきったな」
大相撲初場所で2度目の優勝を果たし、横綱昇進を確実とした大関豊昇龍(立浪)が27日、都内の部屋で会見を行った。
優勝から一夜明け、豊昇龍は予定時刻よりも11分遅れて登場。「すいません。寝てました」と報道陣に謝罪し、「疲れがたまって。終わったと思った瞬間に全身に痛みが出てきた」と疲労困憊だったことを明かした。その上で「今でも夢みたい。うれしいですね。まだ信じられない。俺、やりきったな」と感慨を語った。
結びの一番で琴桜を下してタイに持ち込み、金峰山、王鵬と立て続けに撃破。執念の3番で、王鵬とは「同期で2人で前相撲から。いろいろ思い出が出てきた取組だった。勝ちたいじゃなく、負けられないと思った」と振り返った。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は同日夕方に開かれる横綱審議委員会に豊昇龍の横綱昇進を諮問することを決定。同協会審判部は、昇進に向けた臨時理事会の開催を八角理事長に要請し、了承された。同会は29日に開催される。横綱昇進は確実となっている。
「ワクワクして待ってます」と心境を語り、「これからは勝つ相撲じゃない。負けない相撲をとりたい」と力を込めた。「今場所でもう一回、相撲にハマりました。もっと強くなりたい。ワクワクしています」とも明かし、柔和な表情を浮かべていた。
豊昇龍は昨年九州場所で13勝2敗で優勝次点。初場所は9日目までに平幕を相手に3敗を喫したが、以降は盛り返して12勝3敗の成績で金峰山、王鵬との優勝決定ともえ戦を制した。