夏季五輪の開催時期「柔軟に」 IOC会長選でファイサル王子
国際オリンピック委員会(IOC)会長選挙に立候補したIOC理事のファイサル王子(ヨルダン)が共同通信のインタビューに応じ、地球温暖化への対応として、夏季五輪の開催時期に「柔軟性」を持たせるべきだと指摘した。「気候変動は必ず影響を及ぼす。先手を打つ必要がある」と訴えた。
アジアから初の当選を目指す61歳のファイサル氏は「今の夏季五輪は7~9月が基本」と説明。インドネシア、インド、カタール、サウジアラビアといったアジア諸国が将来的な開催に「関心を示している」とした上で「いずれも暑すぎるため、規定された期間中に開催できる状況にはない」と述べた。
2021年の東京五輪のマラソン会場が札幌に変更になったことにも触れ「この非常に厳しい期間内にとどまるのであれば、気候の変化に対応できる開催国を見つけることはますます難しくなる」と語った。
トーマス・バッハ会長の後任を選ぶ会長選は20日にギリシャで行われる予定で、日本人で初めて出馬した国際体操連盟の渡辺守成会長を含め7人が立候補している。(共同)