カーリング・日本女子が痛恨2敗目 世界ランク17位の格下・中国に敗戦 序盤4点スチール献上、猛追も1点及ばず ミラノ五輪枠獲りへ早くも正念場
「カーリング・女子世界選手権」(16日、議政府)
日本選手権を制したフォルティウスが出場している世界ランク5位の日本は1次リーグ3戦目で同17位の中国に9-10で敗れ、1勝2敗となった。26年ミラノ五輪国別出場枠獲得へ、早くも正念場を迎えた。
日本は第2エンドに1点スチールを許すと、続く第3エンドもアイスに苦戦し、4点スチールを献上。苦しい序盤となった。第4エンドに3点を奪ったが、第5エンドに2点をとられると、第6エンドも2点スチールで突き放された。
第7、9エンドに2点ずつを奪って追い上げ、最終エンドもラスト1投にまでもつれ込んだが、届かなかった。
日本は初戦で地元韓国に惜敗。この日、午前にミラノ五輪開催国のイタリアに快勝し、1勝1敗に戻していた。17日は世界ランク20位のリトアニア、同1位のスイスとの対戦が控えている。
1次リーグは出場13カ国が総当たりで争い、上位6チームが突破。1、2位が準決勝に進出、3~6位は4強入りを懸けてプレーオフに臨む。五輪出場枠は開催国のイタリアを含めて10。昨年大会と今大会の成績に応じたポイントで7チームを決定。残り2枠は12月の世界最終予選で決定する。SC軽井沢クが出場した昨年大会は日本は11位で、今大会は上位進出が求められる。
◆カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪への道
全10カ国が参加。1枠は開催国のイタリアが保持。7枠を2024、25年世界選手権の順位に応じて獲得できるオリンピックポイントの合計点で決める。残り2枠は五輪最終予選(同12月6~19日、カナダ・ケロウナ)で争われる。24年世界選手権で11位だった日本のオリンピックポイントは3点にとどまっており、今大会で五輪出場枠を獲得するためには表彰台に迫る上位が必要になる。
◆現在のオリンピックポイント獲得状況
カナダ(15点)
スイス(13点)
韓国(11点)
イタリア(10点)
スウェーデン(9点)
デンマーク(8点)
アメリカ(7点)
スコットランド(6点)
ノルウェー(5点)
トルコ(4点)
日本(3点)
エストニア(2点)
ニュージーランド(1点)
◆25年世界選手権の大会方式 13チーム(スイス、カナダ、韓国、スウェーデン、日本、アメリカ、スコットランド、イタリア、デンマーク、ノルウェー、トルコ、中国、リトアニア)が参加。総当たりの予選リーグを行い、上位6チームが決勝トーナメントに進出する。1、2位は準決勝へ直行。3位-6位の勝者が2位と、4位-5位の勝者が1位と争う。