33歳・飯塚翔太 男子200メートルV 悪条件下駆け抜け充実感 6度目世陸へ闘志「割って入らないと」
「陸上・出雲大会」(13日、島根県立浜山公園陸上競技場)
男子200メートル決勝は五輪4大会連続出場の飯塚翔太(33)=ミズノ=が21秒59で優勝した。鵜沢飛羽(JAL)、水久保漱至(宮崎スポーツ協会)は棄権した。強風など悪天候の影響で100メートルと300メートルはタイムレースで実施。100メートルの男子は愛宕頼(東海大)が4・5メートルの追い風参考で10秒16、女子は鶴田玲美(南九州ファミリーマート)が11秒64をマークし1位となった。300メートルは男子が森田陽樹(早大)が33秒00、女子は岩田優奈(スズキ)が39秒19で制した。
強い風が吹き荒れ、好タイムを望めない悪条件の男子200メートルは、飯塚が制した。「内容はまずまずだが、元気よくゴールできた。やっぱり勝つのは気持ちがいい」と充実感をにじませた。
向かい風を受け流すように低い姿勢でスタートを切ったが、頭が起きたカーブで風をまともに受けて失速した。「ラストの100メートルがすごく長く感じた。なかなか刺激的な風だった」と苦笑い。苦しみながらも、先頭は譲らず駆け抜けた。
自身6度目となる世界選手権出場を狙う33歳。この日の決勝を棄権した鵜沢や水久保を追う立場で、「そこに割って入らないと」と対抗心を燃やす。日本歴代3位の20秒11をマークしたのは9年前。ベテランは「世界陸上で活躍することと、自己ベストを超えることが目標。イメージはできている」と意気盛んだった。