若隆景 3敗対決に圧勝「しっかり集中してやれた」 2度目の賜杯へ「自分らしい相撲を取りたい。一生懸命」

 「大相撲夏場所・14日目」(23日、両国国技館)

 歴史的な大混戦にもつれ込んだ。平幕の伯乃富士が賜杯争い単独トップの大関霧島を寄り倒し、10勝目を挙げるとともに逆転初優勝の可能性を残した。小結若隆景は琴栄峰を押し出し、霧島に並ぶ11勝目。義ノ富士にすくい投げを決めた藤凌駕、藤ノ川を突き落とした宇良が10勝に乗せた。7人が優勝戦線に残り、史上最多6人による優勝決定戦の可能性が出た。

 3敗対決に圧勝し、首位タイに浮上した。若隆景は「下から速い相撲が取れたと思う。しっかり集中してやれた」と表情を変えず言った。琴栄峰の張り差しに構わずおっつけて、相手の体を浮かせて一気に押し出した。

 3月の春場所は場所前から重傷だった右肘をさらに痛め、14日目から休場。懸命な治療で、初日の5日前から相撲を取る稽古を再開した。分厚いサポーターを巻くも「土俵に上がれば関係ない」と痛みや不安を見せない。昨年秋場所は首痛の影響で大関とりに失敗したが、再び大関挑戦の機会をつくった。

 22年春場所以来、歴代3位の間隔となる25場所ぶり2度目の賜杯を狙う。藤凌駕を退け、3敗で並ぶ霧島の結果を待つつもりだ。「自分らしい相撲を取りたい。一生懸命」と短い言葉に闘志を込めた。

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