甲子園夢見た少年、パラの世界へ パワーリフティングの日野
愛知・名古屋アジアパラ大会パワーリフティング男子80キロ級代表の日野雄貴(シンプレクス・ホールディングス)は、かつて甲子園を夢見る野球少年だった。パワーリフティングと出合って5年。急成長を続ける29歳のリフターは「応援してくれる人たちに結果で示したい」と力を込める。
徳島県出身。生まれつき脚の骨に障害があり、幼少期には医師から歩くことも難しいと告げられた。それでも野球を始め、次第に走れるようになった。主に投手や一塁手を務め、小学生の時には県選抜に選ばれるほど上達。高知・明徳義塾高の馬淵史郎監督から「君ならできる」と声をかけられ、同校への進学を目指した。
だが、中学3年時に体の成長に合わせて骨を伸ばす手術が必要になり、治療に専念するため自宅近くの高校に進学。入学後再び手術を受け、身体障害者野球に転向した。
パワーリフティングは元々野球のトレーニングの一環で始めた。めきめき力をつけ、2025年世界選手権で国際大会デビュー。今は28年ロサンゼルス・パラリンピック出場を大きな目標に掲げる。
