ゴルフ界の重鎮も松山の快挙祝福「これからメジャーをどんどんにぎわせる」

 いまだ興奮冷めやらぬ松山英樹のマスターズ制覇。愛媛県松山市出身の松山が、10度目の挑戦で、日本人初の偉業を成し遂げたが、数多くの共通点“らしきもの”を持つゴルフ界の重鎮が口を開いた。佐野木計至氏(73)だ。ゴルフを知る人ならすぐにピンと来るだろう。ジャンボこと尾崎将司の黄金時代を支えた名キャディーだ。佐野木氏は現在、松山市に在住。ジャンボと挑戦したマスターズは、ちょうど10回。そして日本人初のプロキャディーでもある。こんな“なんちゃって共通項”はさておき、早速お祝いコメントを紹介する。

 ◇ ◇

 素晴らしいね。ショットはもちろんアプローチ、パター、そして運のすべてがそろって、今回の偉業につながったと思うんだけど「ついにやったか!」という気持ちはあんまりなかったかな。

 何しろ、いつ勝ってもおかしくないと思ってたからね。あれだけの素質、体力、技術があって、しかも長年、アメリカを拠点にしていたわけやから。

 この、本土に腰を据える、いうのが一番大事なんよ。

 僕みたいな男前でも、松山のスナックでちょっとモテたからって、調子に乗って銀座の高級クラブに乗り込んだところでダメよ。

 それと同じ。春先にポッと参戦して勝てるような、甘い世界じゃないからね。ジャンボも日本では毎週、敵になりそうなのが3人くらい。これが、オーガスタの練習場に行ってみたら、“ジャンボクラス”の選手がわんさかおるんだから。

 こんなところで勝とうと思ったら、よっぽど調子がよくないといかんし、コースや他の選手の力量なんかもちゃんとつかむ必要がある。スポット参戦ではしんどいわな。

 松山にはそのハンディがないから。それに、練習量も多い。それだけゴルフが好きで、体力もあるいうことやから、これからメジャーをどんどんにぎわせるんじゃないか。

 野球、サッカーあたりもどんどん本場に行く日本人が増えてきたけど、松山の優勝でゴルフ界もその流れが加速するやろう。それだけ価値のあることをやってのけたんだから、今週から国内の男子ツアーも始まるし、お祝いムードもしばらく続くよね。

 偉業も偉業ですよ。男子も女子も、こうやって盛り上がっていくといいね。本当におめでとう!

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