松山英樹 五輪でも頂点「金メダル目指に頑張りたい」精神面で成長、快挙達成で自信

 米男子ゴルフツアーのメジャー大会マスターズで日本人として初のメジャー制覇を成し遂げた松山英樹(29)=LEXUS=が14日、優勝帰国記者会見をオンラインで行った。大会王者に贈られるグリーンジャケットを着用して改めて快挙の喜びをかみしめるとともに、この日で開幕まであと100日に迫った東京五輪での金メダル獲得へ意欲を見せた。

 マスターズを制した興奮が冷めない中で、松山が次なるビッグな目標を掲げた。開幕まであと100日となった東京五輪を視野に入れ、誇らしげに羽織ったグリーンジャケットの襟を正した。

 「まだ五輪がどうなるか分からないところはありますが、金メダルを目指して頑張りたいなと思います」

 日本人で初めて達成したメジャー大会優勝が大きな自信になっている。快挙を手土産に前日帰国したばかり。長距離移動の疲労も残っているはずだったが「五輪が無事に開催されれば、金メダルを目標にしっかりと頑張りたい」と「しっかり」という言葉を何度も繰り返した。

 前回の16年リオ五輪は出場権がありながら、現地で流行していたジカ熱の危険を回避するために参加を見合わせた。今回は日本での開催で、出場へは積極的。「今のところは選手に選ばれると思う。それまでに試合もあるので、けがには気をつけたい」と自己管理の必要性も口にした。

 金メダル獲得の可能性は高い。会場の埼玉・霞ケ関CCは学生時代から何度となくプレーし、コースの隅から隅まで知り尽くしている。これに加えて今回のマスターズで見せたメンタル面の充実度が強力な武器になる。

 マスターズ前週のテキサスオープンでは初日好発進も2日目以降に失速して自分への怒りをあらわにした。その経験から、マスターズではあえて感情を抑え、ときおり笑顔も見せながらプレーし快挙を成し遂げた。「前の週は自分にあきれたので、マスターズの週は怒らず頑張ろうと思った」。心技体がそろえば今の松山に怖いものはない。

 初のマスターズは11年の東日本大震災の直後にアマチュアで出てローアマを獲得。そして10年後の21年は優勝を勝ち取った。「10年前、大変な時に送り出してくれた感謝の気持ちを忘れていない。こうやってグリーンジャケットを着て会見ができるのはうれしい」。21年の五輪はコロナ禍の中での開催。今度は五輪の金メダルを獲得し、日本全国へ勇気と感動を送り届ける。

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