レフティー・細野勇策がV!羽川豊以来35年ぶり偉業 メジャーで決めたツアー初制覇 5度目最終日首位スタートでついに
「男子ゴルフ・日本プロ選手権センコーグループ・カップ・最終日」(24日、蒲生GC=パー72)
今季メジャー初戦で、ツアー参戦5年目の細野勇策(23)=三共グループ=が1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り、通算15アンダーでツアー初勝利を飾り、5年シードを手にした。レフティー(左打ち)の日本選手のツアー優勝は、1991年の羽川豊以来35年ぶり。左打ちのメジャーVは81年日本シリーズの羽川以来45年ぶり。2打差の2位に地区予選を経て出場した田中裕基、石坂友宏、木下稜介、宋永漢(韓国)が続いた。
分厚い壁を突き破った。9度目の最終日最終組、5度目の最終日首位スタート。いずれも跳ね返されてきた細野が、ついに初優勝を手にした。日本タイトルでの初優勝は、昨年大会の清水大成以来31人目。35年ぶりのレフティー優勝で、国内ツアーで頂点に立つのは4人目。日本タイトルに限れば1981年の日本シリーズでの羽川以来45年ぶりの快挙だった。
波乱みで始まった。1番パー5は、グリーン手前のファーストカットから12ヤードを放り込んでイーグル発進。2、3番でボギーをたたき、アドバンテージを吐き出したが、4~6番まで連続バーディーなど、前半で2打、スコアを伸ばしてハーフターンした。
後半は15番パー4でティーショットを左の林のさらに左へ。「またか」と過去の苦い記憶が頭をよぎった。昨年のロピアフジサンケイ・クラシックでは優勝争いの終盤に池に4発。今季も中日クラウンズで堀川に優勝をさらわれた。
しかし、落ち着いていた。これをフェアウエーに戻し、アプローチを1メートルにつけるナイスパーセーブ。2打リードで迎えた18番パー5は2打目をフェアウエーに刻んで3オンさせ、5メートルを2パット。その瞬間「もう少し感情が動くと思ったんですが。そこまで必死で。(18ホール中)16ホールくらい苦しかった」と歓喜よりも安堵(あんど)が勝った。
道具や練習場など不便を強いられるレフティー。191人いる今季のツアーメンバーでは2人だけだ。「毎日、レフティーの方から声をかけられて頑張れた。左(打ち)を背負って、僕が頑張れば練習場の左打席も増えるかな」。使命感を持って、細野が勝利を重ねていく。
◇細野勇策(ほその・ゆうさく)2003年1月9日、山口県山陽小野田市出身。ゴルフを始めた幼少期から左打ちで、小学6年のときに全国小学生大会優勝。ルネサンス大阪高卒業後、プロに転向した。21年にプロテスト合格。翌年からツアーに本格参戦した。177センチ、74キロ。
