自民党総裁選 菅氏9月1日にも立候補表明、二階派支持へ
退陣表明した安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官は立候補の意向を固め、二階俊博幹事長らに伝えた。9月1日にも表明する。党関係者が30日、明らかにした。二階派は支持する方向で、出馬への意欲を示す岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長らの動向が今後の焦点となる。自民党は総裁選を9月8日告示、14日投開票とする日程で最終調整。17日に臨時国会を召集し、新首相を選出する方向で検討している。
菅氏は29日夜、二階氏、林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長と会い「総裁選日程が決定したら正式表明したい」と伝達。二階氏は「頑張ってください」と激励した。二階派は30日に幹部会合を開催。河村建夫元官房長官は記者団に、菅氏支持へ「空気が生まれつつある」と語った。
岸田氏は鈴木俊一総務会長を自宅に訪ね、支援を求めた。麻生派の鈴木氏は以前、宏池会(現岸田派)に所属していた。岸田氏は最大派閥細田派の細田博之会長にも面会した。
石破氏は党滋賀県連大会に出席。菅氏について「一緒に政権を奪還した信頼する人だ」と出馬意向を歓迎。自身の対応に関し「党員が選んだという正統性がなければ、強力な政治を進める上でハンディになる」と述べ、党員・党友投票の有無を見定めた上で判断する考えを示した。
小泉進次郎環境相は「河野太郎防衛相が出馬すれば応援する」と明言。自身の出馬は否定した。河野氏は小泉氏の発言について「ありがたい。総裁選がどういう選び方になるのかを見ながら皆さんと相談して決めたい」と述べた。