藤井聡太二冠 天敵・豊島竜王を初撃破「過去の成績は忘れて一生懸命指そうと」

本戦1回戦で大石直嗣七段(手前)を破った藤井聡太二冠(代表撮影)
1回戦で大石直嗣七段(右)を破り、大盤解説会で対局を振り返る藤井聡太二冠(代表撮影)
本戦1回戦で対局する藤井聡太二冠(左)と大石直嗣七段(代表撮影)
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 将棋の藤井聡太二冠(王位・棋聖=18)が17日、愛知県の名古屋国際会議場で指された「第14回朝日杯将棋オープン戦」本戦トーナメントで、4強進出を決めた。1回戦では大石直嗣七段(31)を132手で破り、午後の準々決勝では公式戦通算6戦全敗中の豊島将之竜王(叡王との二冠=30)に94手で初勝利した。

 「とても楽しみな一戦だった」。6連敗中の同郷の天敵相手にも、ひるまず最後まで攻めきった。故郷で行われた公開対局。戦型はお互い得意とする角換わりに進み「積極的に攻めていくつもりでやっていた」というように、序盤から主導権を握った。1分将棋に入ってからAIの評価値が逆転する場面もあったが、最後は華麗な寄せで討ち取った。

 「強い相手と公式戦で対局できるのは楽しいことなので、過去の成績は忘れて一生懸命指そうと思っていました」と念願の白星にも浮かれず、冷静に語った。

 次戦は昨年の棋聖戦でも対局した渡辺明名人(36=王将、棋王との三冠)となる。「手ごわい相手だなと思いますが、いい将棋が指せるように頑張りたい」と意気込んだ。

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