河井案里被告が議員辞職 「ご迷惑を掛けて、すみません」判決に不服も党幹部に謝罪

 2019年参院選広島選挙区を巡る公選法違反事件で、有罪判決を受けた参院議員河井案里被告(47)=自民党離党=は3日、山東昭子参院議長宛てに辞職願を提出した。参院は同日夜の本会議で許可した。参院広島補欠選挙は衆院北海道2区、参院長野選挙区と同じ4月25日投開票となる。政治とカネ問題が焦点になり、不祥事が続く菅政権にとって打撃だ。

 案里議員は3日、自民党幹部らに電話し、同日午後に辞職願を提出すると伝え「ご迷惑を掛けて、すみません」と謝罪。提出後、報道陣にコメントを発表した。懲役1年4月、執行猶予5年を言い渡した一審東京地裁の判決に納得できないが、信頼を回復できなかった政治的責任は取るべきだと主張。「これ以上争いを長引かせ、混乱を生じさせるのは本意ではない」として、控訴しない考えを明らかにした。

 検察側も控訴しないとみられ、有罪判決が確定する見通し。

 与党内では、新型コロナウイルス緊急事態宣言中の深夜に自民、公明両党幹部らによる東京・銀座のクラブでの飲食などが発覚したばかり。離党や議員辞職で収拾を急いだが、世論は依然厳しい。政府に対してもコロナ対応での後手批判がやまず、菅義偉首相は今後の政権運営で難しい対応を迫られそうだ。

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