今春、東京から大阪に異動するＮＨＫの武田真一アナウンサー（５３）がメインキャスターを務め、４月２日から大阪発で全国放送される「ニュース　きん５時」（金曜、後４・５０）が、きょう５日に単発の特別番組として放送されることが４日、分かった。大阪放送局の角英夫局長の定例会見で発表された。武田アナはまだ東京所属で、ひと足早い大阪からのお披露目となる。

　「きん５時」は武田アナと石橋亜紗アナがキャスターを担当し、タレントの小籔千豊が隔週で出演する。

　現在は「クローズアップ現代＋」（火～木曜、後１０・００）を担当するエース・武田アナに、角局長は「大阪放送局の機能強化にさらなる役割を果たす」と期待。東京の放送センターの非常事態を想定し、「災害報道の第一人者。緊急のものを安心して任せられる」と信頼を口にした。

　武田アナは「きん５時」、「列島ニュース」出演が発表済みだが、角局長は「公表できないけど、特集番組に出てもらったり、具体的に考えている。ものすごく活躍してもらいたい」と明かした。

　今回の異動が、「クロ現」で武田アナに「いちいちケチをつけるものじゃない」と不快感を示した自民党の二階俊博幹事長への忖度（そんたく）かと一部で報じられたが、角局長は「ご指摘のような事実は全くございません」と否定した。