橋下徹氏「ぼくが知事だったら真っ先に打ってた」首長のワクチン先行接種に持論
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が16日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」にリモート出演し、新型コロナウイルスワクチンが地方自治体の首長らに先行接種されたことについて、「ぼくだったら真っ先に打ってた」と持論を展開した。
番組では、自治体トップの先行接種について、視聴者にアンケート。投票数5万5597のうち「容認できる」が64%、「容認できない」36%だった。
橋下氏はこの結果に「うれしいです」と安どの表情。「一部ではものすごい批判モードの人たくさんいますけど、こうだと思いますよ。余ったものじゃなくてもまずは自治体のトップ、総理は打つべきだと思う」と主張した。
批判がわき起こっていることについては「残念なことに、日本は有事の時に政治家がこれだけ重要なんだよっていうことを政治家が国民に知らせることなくここまで来てしまった」と説明。政治家は「有事の時にルールとか法制度を乗り越えていく」のが本来の役割とした。
一方で、その「役割」を果たしてこなかったため「国民に有事の時に『政治家が必要なんだ』って思われてない」と信頼関係が築かれていないことを指摘。さらに、現状を「国民は『真っ先に政治家に打ってもらわないと困りますよ』ってなるはずなのに、今、そういう国になっていないのが残念なところです」と分析した。
ジャーナリストの櫻井よしこ氏は「日本に欠けているのは非常時の感覚なんです。どこの国でも非常時の感覚でやっている」と国民サイドの問題点も指摘。続けて橋下氏は「ぼくが知事の時だったらね、真っ先に打ってたと思いますよ。ぼくの場合、支持率が高くても低くても打ってたと思いますけどね」と悪びれずに首長ファーストの考えを語った。