堤幸彦監督 50作目が英国で最優秀コメディー賞「上方演芸大賞みたいなもの」
映画監督の堤幸彦氏(66)が、大阪市のシネ・ヌーヴォで開催されていた「堤幸彦監督 映画50作公開記念上映会」のSECRET作品として「truth~姦しき弔いの果て~」が特別上映された17日、同作のトリプル主演を務めた広山詞葉、福宮あやの、河野知美とともに舞台あいさつに登壇した。
堤監督の50作目で同じ男(佐藤二朗)を愛した3人の女性がバトルを繰り広げるインディーズ映画。この日、自ら進行役を務めた堤監督は「監督役の堤です」とボケるなど盛り上げ、昨年11月に2日間で撮影した今作が6カ国で7つの賞を受賞したことを報告。「英国のニューカッスル(で開催された『ノースイースト国際映画祭』)では『最優秀コメディー賞』」というと、「上方演芸大賞みたいなもの」と大阪を“意識”してアピールした。
英国には広山、河野、エグゼクティブプロデューサーの鬼頭理三氏が訪れた。現地は新型コロナウイルスのオミクロン株が流行中。堤監督は「3人で行ったコロナをかいくぐって来た。陰性、陰性、陰性で」と伝え、河野は「オミクロンは危なかった。証明書がダメですと言われて。(検査結果は)大丈夫です」とドタバタがあったことを示唆した。
撮影時に妊娠4カ月だった福宮は、生後6カ月となった女児を抱いて登場。元ヤンキーのシングルマザーを演じたが、堤監督から「元ヤンだけあって演技が上手」と指摘されると、兵庫・西宮出身の福宮は「西宮の阪急沿線の出なので」と否定し、地元の観客を笑わせた。堤監督から「芝居からそれが見えない」とほめられる?と、「女優ですから」と胸を張った。
広山は「全部が見どころ。シリアス、コメディーが全部に押し寄せてくる、堤監督作品の真骨頂」とPRした。