神田沙也加さん「本物になりたい」と「異様な努力」宮本亜門氏が素顔伝える
演出家の宮本亜門氏が19日、自身のツイッターを更新し、18日に亡くなった女優・神田沙也加さんへの思いをつづった。宮本氏は「娘のような沙也加が亡くなった。」と連続ツイート。神田さんが女優として羽ばたくきっかけとなった舞台などを振り返った。
宮本氏は2004年のミュージカル「INTO THE WOODS」で神田さんを起用。高い倍率のオーディションを勝ち抜いた神田さんが「『私は有名人の娘だから受かったのですか?』と大きな目で食いつくように聞いてきた。」と明かした。宮本氏が「嫌、絶対違う!オーディションで多くの人を見て、君が1番素晴らしかったからだ!」と伝えると、神田さんは「私、本物になりたいんです」と決意を語ったという。「そして彼女は異様な努力を重ね素晴らしい演技を次々と見せてくれた。」と神田さんが“本物”になるべく、まい進していたことを伝えた。
さらに「『私すぐパニくるんです、すいません』と大らかに自分のことをさらけ出し『負けるわけないですよ』を口癖に、頑なにミュージカルを本気で演じ続け自分の道を貫き通した」と神田さんの言動も紹介。「沙也加さん、もしあなたが生き急いだなら、天国で穏やかに暮らしてください。」と安らかに眠ることを願った。
最後は「でも、僕はどうしても寂しくて、悔しい。」と無念の思いも吐露。「これからなのに、もっと生きて欲しかった。」と失われたものの大きさに心を痛めた。
★「日本いのちの電話」相談窓口★
厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。
◆ナビダイヤル 0570・783・556(午前10・00~午後10・00)
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